「後世に残してほしくない」旧統一教会の野党ヒアリングで被害家族が早期の解散命令請求訴え 今後の岸田総理の判断は?【news23】|TBS NEWS DIG

「後世に残してほしくない」旧統一教会の野党ヒアリングで被害家族が早期の解散命令請求訴え 今後の岸田総理の判断は?【news23】|TBS NEWS DIG

「後世に残してほしくない」旧統一教会の野党ヒアリングで被害家族が早期の解散命令請求訴え 今後の岸田総理の判断は?【news23】|TBS NEWS DIG

旧統一教会への「解散命令」について政府が、裁判所に請求するかどうか検討していることが分かりました。一方、請求の時期については内閣改造やささやかれる解散総選挙の日程をにらみながらの判断となりそうです。

■涙を堪えながら…被害家族「後世に残したくない」

4日に行われた旧統一教会に関する野党ヒアリング。

元2世信者らが出席する中、リモートで参加した橋田達夫さんは…

橋田達夫さん
「もう二度とこういうことを繰り返したくない。本当に今でもつらいです」

橋田さんは、元妻による教団への高額献金で家庭が崩壊。長男が自殺に追い込まれたと訴えてきました。涙を堪えながら求めたのは、一刻も早い教団への解散命令請求でした。

橋田達夫さん
「(旧)統一教会は本当に後世に僕は絶対残したくない。だから解散命令まで本当に早くいってもらいたいと思っています」

安倍元総理の銃撃事件をきっかけに、次々と明らかになった旧統一教会の霊感商法や高額献金をめぐる問題。

文化庁は、2022年11月から教団に対し、7回にわたり質問権を行使。教団の運営体制や献金などについての資料提出を求め、解散命令につながる法令違反がないかを調べてきました。

ただ当初、段ボール数箱に上っていた教団からの回答も、最近では封筒1通のみに。文化庁の職員らは並行して、証拠集めとして元信者らに直接聞き取り調査を実施してきました。

■文化庁は元信者らに聞き取り調査 旧統一教会に過料・解散命令請求を検討

旧統一教会 元信者の女性(70代)
「『運勢が良くなる』と言われて買ったものです。二つ合わせて19万8000円でした。『先祖の方はみんな地獄にいる』って言われて、あなたが救いましょうと」

10年ほど前に入信し、献金などに約1700万円を使ったという元信者の女性。文化庁の職員から、高額献金の経緯や勧誘方法について聞き取りを受けたと言います。

旧統一教会・元信者の女性
「被害の状況を熱心に聞かれて、メモされていました。3時間ほどかな。『しっかり調べて解散命令に繋げたいから』と」

こうした調査で地道に証拠を集めてきた文化庁。管轄する文部科学省は、教団側が質問に「適切に回答していない」として、行政罰である「過料」を科す方針です。

また、「質問権」による調査に区切りをつけ、解散命令を請求するかどうか、検討していることも分かりました。

立憲民主党 山井和則 衆院議員(野党ヒアリングにて)
「解散請求が近々だされるのではないか、検討されているのではという報道があるがいかがでしょうか?」
文化庁担当者
「報道が正しいか、間違っているかということは差し控えたいと思いますが、引き続き、旧統一教会の実態を明らかにして、法律に基づいて必要な対応をしていきたい」

元信者や被害者らが求め続けた解散命令請求は、ついに行われるのでしょうか?

岸田総理は9月、内閣改造を予定しているほか、解散総選挙に打って出る可能性もささやかれていて、こうした政治日程もにらみながらの判断になりそうです。

■旧統一教会の解散命令請求、判断に解散総選挙も絡んでくるか

小川彩佳キャスター:
岸田総理は、旧統一教会の解散命令請求に踏み切るのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩 氏:
岸田総理は前向きに検討していると思いますし、慎重に判断している最中ですね。この問題は政治判断、行政の対応も遅れて被害が広がった経緯がありますので、速やかに対応してもらいたいと思います。

一方で、政権内には衆議院解散総選挙の時期と、旧統一教会の問題も絡んでくるということなので、岸田総理の今後の政局運営の中でどう判断するかということにもなってくると思います。

■“秋の政局”始まる 解散総選挙はいつ?

小川キャスター:
総選挙を巡っては4日、与党内で大きな動きがありました。

山本恵里伽キャスター:
自民党と公明党は東京の衆院選小選挙区の選挙協力について、一旦は白紙となっていましたが、両党トップが4日に会談し、協力していくことで合意しました。これは岸田総理にとって、解散総選挙の態勢づくりに大きな意味があるといえます。

小川キャスター:
態勢づくりということなのか、岸田総理は連日カメラの前に立ち、自らモニターを使って政策の説明などをしている。“発信力強化”の動きを見せていますね。

星 氏:
8月にアメリカで行われた日米韓首脳会談で外交をアピールしたところから始まり、このところ連日モニターを使ってのアピール、発信力を打ち出していますが、それがこの後の内閣改造・自民党役員人事によって政権を浮揚させて、さらには衆議院の解散も狙っていこうというのが岸田総理の頭の隅にあるということだと思います。

山本キャスター:
一方で、岸田総理にとって厳しい現実もあります。

JNNが2日、3日に実施した世論調査では、内閣支持率は前回から1.6ポイント上昇したものの、38.7%と依然、低い水準にあります。

星 氏:
各社の世論調査でも、支持率はまだまだ20~30%と低いということですし、3日に行われた岩手県の知事選…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230905-6107463)

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