西武池袋本店 あす“全館休業” 61年ぶりスト…店舗どうなる?(2023年8月30日)

西武池袋本店 あす“全館休業” 61年ぶりスト…店舗どうなる?(2023年8月30日)

西武池袋本店 あす“全館休業” 61年ぶりスト…店舗どうなる?(2023年8月30日)

 西武池袋本店の労働組合側が31日、ストライキの実施を決定。一方、会社側は31日の“全館臨時休業”を決めました。揺れる池袋駅のシンボルは一体どうなるのでしょうか。

■西武池袋本店 あす“全館休業”

 西武池袋本店に貼り出された全館臨時休業のお知らせ。31日、百貨店のストライキが61年ぶりに実施されます。

 利用者:「この令和の時代になって、まさかストライキが起きるとは。驚きしかない」「働いている人にとっては切実な問題ですから大切かなと」

 池袋駅東口の「顔」として営業を続けてきた大手デパートのスト。果たして、いつまで続くのか。そして、組合員の雇用は…。

 28日に行われた、そごう・西武労働組合の会見。

 そごう・西武労働組合 寺岡泰博委員長:「開始日を2023年の8月31日の木曜日とするストライキ権の行使ということで通知をさせていただきました」

 労働組合の通知通り西武池袋本店は31日、ストライキに突入することになりました。デパートでストが実施されるのは1962年の阪神百貨店以来、実に61年ぶりとなります。

 利用者の感想も様々です。

 利用者:「レストランに行くことはあるので、選択肢が狭まる部分で困る」「日本人って割と上から言われたことは素直にイエスということが多かった。訴える場があるのは海外では当たり前。良いことだと思う」「デパートでないと手に入らないものとか、ひいきにしている店もあるので、そういう楽しみとか、これからどうなるのか心配」

 去年11月、西武池袋本店などを運営する「そごう・西武」の業績不振を受け、親会社であるセブン&アイ・ホールディングスはアメリカの投資ファンドにそごう・西武の売却を決定。投資ファンドはヨドバシホールディングスと連携し、西武池袋本店などにヨドバシカメラを出店する意向を示しました。

 しかし、売却後の雇用維持などで労使の対立が続き、そごう・西武の労働組合は今月31日のストを決定。会社側は31日の全館臨時休業を発表しました。

 そごう・西武労働組合 寺岡泰博委員長:「ストライキは可能な限り避けてほしいという意見があるということも事実。ただ一方で、目の前で株式譲渡もしくは雇用の維持がどこまでできるのかに対する不安が拭えないということも事実」

■61年ぶりスト 店舗どうなる?

 今後はどうなるのか。小売業界に詳しい経済評論家の鈴木貴博さんは話します。

 経済評論家 鈴木貴博氏:「セブン&アイ本社で9月1日に強行に株式を売却する手続きを決めてしまおうとしている。(決議する)役員の数はセブン側が8人、そごう・西武側は5人なので、(そごう・西武側は)数では勝てない。決議が行われてしまうと売却されることが決まってしまう」

 そして、気になるのは売却後の西武池袋本店。

 経済評論家 鈴木貴博氏:「1階、地下1階の部分は百貨店を残すような形で今、妥協案で話し合いが継続している状況。どこまでヨドバシカメラが入ってくるかはまだ未定」

 セブン&アイ首脳は30日朝、記者団に対して組合のストに対する譲歩に否定的姿勢を示していて、31日に取締役会を開いて来月1日のそごう・西武の売却を決めるとみられます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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