処理水放出後 中国から迷惑電話急増 「ずっと鳴ってる」ラーメン店主被害語る(2023年8月27日)
福島第一原発の処理水が海に放出されたことを受けて、中国から日本への迷惑電話が急増しています。一日に30件もの電話が掛かってきたという被害者の人に実態を聞きました。
■ラーメン店主「ずっと鳴っている」
埼玉県春日部市で会津ラーメンを掲げるお店。福島県の会津から取り寄せた特製しょうゆやみそを使ったスープが売りです。
ここ数日、悩んでいることがあります。
「会津ラーメン和」オーナー 西條剛さん:「中国からのイタズラ電話が届いているということですね。時間問わずです。営業中もずっと鳴ってましたし。きのう、おとといはずっと鳴っているような感覚ですよね」
頭の国番号「86」は中国本土を示すもの。江蘇省など様々な場所から多い日は30件の着信がありました。
「会津ラーメン和」オーナー 西條剛さん:「(Q.何と言っていた?)バカ野郎とか罵声ですよね。最初は『もしもし』って言っていましたけど。今は一切無視しています。電話も出ていないですね」
27日の朝5時53分に事務所の留守電に残された音声です。
迷惑電話:「もしもし、もしもし。バーカ野郎」
彼らは何を訴えたかったのか、履歴に残った番号に電話してみました。
“迷惑電話”をした男性:「(Q.何のために日本のラーメン店に電話した)“核汚染水”を使ってラーメンを作ってほしくて」「(Q.どうやって店の番号を知った)教える必要ない」「(Q.仕事は)無職だ」「(Q.いまいくつ)23歳」
相手は中国・四川省の23歳無職の男性です。
“迷惑電話”をした男性:「(Q.よくこのような電話をしている)いや、ここだけ」「(Q.こんなことをするメリットは)自分の気がすっきりする」「(Q.効果はある)あると思う」「(Q.迷惑だとは思わないか)自分らは“核汚染水”を海に捨てているくせにおかしいだろ!」
「会津ラーメン和」オーナー 西條剛さん:「なぜ、うちなのかと…」
取材スタッフ:「それを聞いたら、教える必要ないって」
「会津ラーメン和」オーナー 西條剛さん:「なるほど。なぜ、うちなんだろうね。やめてほしいです。関係ないですからね」
ちなみに27日、環境省が公表した周辺海域でのモニタリング結果はWHOが定める基準を大きく下回っています。
被害はこちらの店だけではありません。
迷惑電話:「もしもし。なぜ核汚染水を海に捨てるかを聞きたい」「何を言っているか、分からない。なぜ核汚染水を海に捨てるかを聞いている。きれいなら自分で飲んでみろ」「私たちは富士山の爆発を期待して、あなたたちがそれと一緒に存亡することを望みます」
北京の日本大使館は迷惑電話を犯罪行為だと警告。中国に対し、法律に基づく厳格な対応を求めています。
27日、処理水施設の内部が公開されました。風評被害を防ぐため、今後はこうした広報活動も課題となりそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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