「汚染水を飲みましたか?」原発処理水放出で中国から迷惑電話相次ぐ(2023年8月26日)
福島第一原発の処理水の放出が、 思わぬ事態を招いています。 福島や東京の飲食店などに処理水の放出を非難するような迷惑電話が、 相次いでかかっていることがわかりました。
■中国から“迷惑電話”か
『こんにちは、あなたたちはどのように過ごしていますか?あなたたちは昨日、汚染水を飲みましたか?おいしかったですか?まだ健在ですか?』
中国国内から日本に迷惑電話をかけているとみられる映像。機械翻訳と音声読み上げ機能を使っているようです。
『私たちは富士山の爆発を期待して、あなたたちがそれと一緒に存亡することを望みます。さようなら、二度とお目にかかれません』
福島第一原発の処理水放出をめぐり、日本の飲食店やホテルなどの電話番号を調べて迷惑電話をかける、いわゆる「電凸動画」の投稿が中国各地で相次いでいることが、ANNの取材で分かりました。
『もしもし、なぜ汚染水を海に捨てるかを聞きたい。何を言ってるのかわからない。なぜ汚染水を海に捨てるのか聞いている。きれいなら自分で飲んでみろ。Can you speak English?』
数十万回再生された動画もあり、処理水の放出を口実にした閲覧数稼ぎが目的のものも多数あるとみられます。北京の日本大使館は「犯罪行為に当たる」と警告。中国のSNSは、中国政府を批判したり、犯罪行為を助長したりするような動画は削除されるほか、デマを広げた場合は処罰の対象になります。しかし、こうした動画は現在も増え続けていて、中国政府は実質的に迷惑動画の投稿を放置している状況です。
『こんにちは、核水の排出を…禁止しろ』(日本へ迷惑電話をかける人)
『もう一度うかがってもよろしいですか?』(電話を受けた日本人)
『こんにちは、核水の排出を…禁止しろ』(日本へ迷惑電話をかける人)
『タクシー?の配車?』(電話を受けた日本人)
■国連安保理でも“異例の応酬”
国連安保理でも、処理水について“異例の応酬”がありました。北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げをめぐり、開かれた会合でしたが…
北朝鮮 金星 国連大使:
『核汚染された水の海への放出は、明らかに生態学的環境を破壊し、人類の存在への脅威となる犯罪行為である』
この北朝鮮の発言に便乗したのが中国です。「日本政府は誤った行動を修正し、核汚染された水の放出の責任を取るべきだ」と非難しました。日本の石兼国連大使は「科学的根拠に欠ける主張は受け入れられない」と反論しています。
水産庁は26日、処理水放出後に福島第一原発周辺でとれた魚の検査結果を初めて公表。トリチウムの濃度は検出できる限界値を下回り、「不検出」でした。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く