お盆の近畿地方を襲った台風7号 住宅に土砂が流入、漁港に大量の流木 各地で復旧作業が始まる

お盆の近畿地方を襲った台風7号 住宅に土砂が流入、漁港に大量の流木 各地で復旧作業が始まる

お盆の近畿地方を襲った台風7号 住宅に土砂が流入、漁港に大量の流木 各地で復旧作業が始まる

 お盆に近畿地方を襲った台風7号。新たな被害も明らかになってきました。復旧作業に追われる住人へのサポートも始まっています。

 「点火~」

 台風7号の影響が心配された、京都の夏の伝統行事「五山送り火」

 16日、山々の火床に無事、火が灯され、街の人は夜空を焦がす炎に祈りをささげました。

 先祖の霊を送り、大阪のオフィス街には通勤風景が戻ってきましたが、台風の影響は大きかったようです。

 通勤中の人
「奥さんの実家の福井県小浜市に行っていました。(台風で)予定は1日繰り上げて帰ってきました」
「台風があったので気持ちは低めでしたが、気持ちを切り替えて今日の朝“よし”という気持ちで出勤しています」

 台風7号の影響による新たな被害も明らかになっています。

 兵庫県香美町の漁港には、大量の流木が港を覆っていました。

地元の漁師 
「今回こんな量は初めて。我々漁師では手が付けられない。半端な量じゃないもの」

 港は台風7号の影響で増水した矢田川の河口近くにあり、台風で倒れた木や枝などが漂着したとみられます。

 今はサザエやアワビの漁が最盛期ですが、船を出すのが難しい状況になっています。

 観光漁業連絡協議会 関正治会長
「この状態で船は下せません。できるだけ早く港が使えるようにしてほしい。それだけです」

 報告・藤枝望音記者
「大雨の影響で、川から流れ出た土砂が稲をなぎ倒したということです」

 京都府舞鶴市の山あいにある集落では、農地が土砂で埋まっていました。

 この農地でお米や野菜を作っていた人は。

 兼業農家・吉田正人さん
「もう耕作放置というか、放置せざるを得ないと思う。復旧するのに何百万円かけたところで、お米(の利益)が何万円くらいしかならないので」

 倉庫に置いてあったお米の乾燥機などの高額な機械も、土砂や水に浸かりました。被害にあった4台の農業機械の価格は合わせて1000万円ほど。農地も含めて復旧のめどはたっていないということです。

 住宅地に大量の土砂が流れ込んだ京都府福知山市では、敷地に入り込んだ土砂をかき出す作業に追われていました。

 住民
「水をたっぷり含んでいますので非常に重たいし、スコップに入れても全部ダラダラと出てしまうような感じで大変です」
「いやーつらいですよ。元通りになるまでには、かなりの時間がかかりますので」

 こうした状況をサポートしようと、17日朝、福知山市は、ボランティアを募集する電話窓口と被災者向けの電話窓口を開設しました。

 ボランティアの活動期間は、19日から5日間の予定で、電話や市の社会福祉協議会のホームページで受け付けています。

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