冷蔵庫が吹き飛び信号機が折れる…鹿児島で最大瞬間風速25m超 台風6号“最接近”(2023年8月9日)

冷蔵庫が吹き飛び信号機が折れる…鹿児島で最大瞬間風速25m超 台風6号“最接近”(2023年8月9日)

冷蔵庫が吹き飛び信号機が折れる…鹿児島で最大瞬間風速25m超 台風6号“最接近”(2023年8月9日)

台風6号は9日、九州付近を自転車並みの遅いスピードで北上していて、九州地方全域が暴風域、または強風域に覆われ、大雨が続いています。気象庁は、宮崎と熊本に線状降水帯が発生したと発表しました。

最も激しい風が吹いた場所は鹿児島県の枕崎市。9日午前5時12分、最大瞬間風速41.8メートルの猛烈な風が観測されました。

岡安弥生記者:「歩道の方から冷蔵庫が飛ばされてきて、車道に倒れました。電気屋さんの前に置かれていた冷蔵庫ですね」

吹き飛ばされた冷蔵庫、ドアが外れるほどの衝撃があったようです。夜が明けた街には、ぽっきりと折れた信号機が…。暴風が吹き荒れた直後、停電も起きたといいます。

枕崎市役所 山口太総務課長:「(Q.突然消えた)午前6時過ぎだったと思います。空調がつけられないので暑いということと、パソコンが使える部署が少なくなっている。この天候だと、復旧作業はなかなか進まないと思っているので」

ここ数日、ずっと懸念されていた線状降水帯も午前10時過ぎに屋久島と種子島で発生。屋久島で観測された1時間雨量54ミリという数値は、8月の観測史上1位です。河川の氾濫や土砂崩れなど、大きな被害は報告されていませんが、記録的大雨の影響は後日現れることもあり、引き続き警戒が必要です。

この台風6号にいたっては、影響を与え続けた期間が尋常ではありません。発生したのは先月28日。沖縄を直撃した後、Uターンして再直撃。急に進路を北に変え、時間をかけてゆっくりと九州に近付いてきました。2週間近く広範囲に大雨をもたらした結果、宮崎県では、降り始めからの総雨量が1000ミリに迫ろうとしている地点もあります。

雨が蓄積されていたところに台風接近にともなうこの大雨です。各地で冠水被害も相次ぎました。

冠水した道路沿いの住民:「朝の5時半、6時くらいには、むこう片側斜線はつかっていて通れない感じで。避難したほうがいいかなと家族で話し合って。両親は避難所に避難して、私たちは2階に避難しようかなと」

台風6号は、宮崎を通り過ぎましたが、吹き返しの雨が始まっています。

8日に、土砂崩れが発生したところもあります。雨が蓄積している地域では、もうしばらく警戒は緩められそうにありません。

台風長期化の影響が、目に見えて分かる場所があります。鹿児島県に一つしかない、水産物の卸売り市場。毎日、80トンに上る水産物が取引され、600坪以上の空間を、魚などが埋め尽くすのが日常の光景でした。台風の影響が出始めたのは今月1日から。通常の4分の1程度しか魚が入ってこなくなりました。そして今日は市場を閉めたため、ゼロです。

中央卸売市場魚類市場 大杉竜也市場長:「(Q.この状態いつから続いている)8日くらいからですね。ここは湾内なので、外海の方はもっとひどかったんじゃないかと思いますが。台風が沖縄の近海にあった時から、うちの魚類市場の取扱量もかなり少なくなってきています。さらに台風7号も来ているので、市内の鮮魚店に出回る魚が少なくなるんじゃないかと思います」

北上を続けた台風6号は、午後10時現在、長崎に最接近しています。8日に比べると多少、進行速度は上がりましたが、10日朝にかけて、激しい雨と風が予想されています。

10日、九州新幹線は一部本数を減らす対応。在来線も一部で終日運転見合わせの路線があり、交通の乱れは続きそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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