本州に大雨・暑さ・停電も…台風6号の影響 山陽新幹線“計画運休”始まる(2023年8月9日)
台風6号は、九州以外でも広い範囲で影響を及ぼしています。
10日の関東地方や東海地方は大気が不安定で、局地的に強い雨が降りました。特に激しかったのは栃木県です。県内では10分間の雨量が9ミリを超え、どしゃ降りとなった所もありました。
また、高知県では、一時、活発な雨雲が帯状にかかり続け、局地的な大雨となりました。
九州以外の地域で大雨となった原因ですが、台風6号の影響で、四国や東海、関東などに湿った空気が流れ込み、各地で活発な雨雲が発達したせいです。
神奈川県小田原市などでは、停電が起きました。
停電した小田原市にある寿司屋。
寿司屋「築地つぐみ」・庄子豊さん（70）：「これでは商売になりません。（Q.雷やヒューズが飛ぶ音は）全然、しなかった。なんで停電したかわからない」
神奈川県での停電は、一時、2400軒を超えました。
箱根町にある旅館では、ランタンの明かりだけの中、洗い物の作業などが行われていました。
金時山荘・勝俣曜子代表：「冷蔵庫が開けられない状態。開けると冷気が逃げちゃう。（Q．お客さまがご飯を食べるときは）ランタンを置いて。トイレとかも電気がつかなくて危ないので、『（ランタンを）持っていってください』と持っていってもらっています。（Q．ランタンを使って部屋でも）申し訳ない感じで。ちょうど（客は）合宿だったので、キャンプに来たみたいな感じ」
10日午後10時現在、1000軒以上で停電が発生したままです。復旧のめどはたっていません。
その一方で、新潟県では、8地点で39度を超える気温が観測されました。これも台風6号によって、南から流れ込んだ湿った空気が山にぶつかり、フェーン現象が起きたためです。
交通の面では10日、九州を発着する便を中心にすでに88便の欠航が決まっていて、1万人近くに影響が出る見通しです。新幹線は、広島ー博多間で、終電に向け、計画運休が始まりました。10日もすでに運休が決まっている路線もあるので、注意が必要です。
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