林真理子理事長らが会見 “空白の12日”のなぜ? 日大アメフト部の薬物事件【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
日本大学アメフト部の薬物事件をめぐって、8日、林真理子理事長らが会見を開きました。会見では何が語られたのか?7月6日に植物片などが見つかったにもかかわらず、警視庁への報告までに12日かかったのはなぜか?最新情報をまとめます。
■会見のポイントは?警視庁へ報告はなぜ12日後?林理事長はどこまで把握?
日比麻音子キャスター:
8日、午後3時から理事長、学長らが参加した会見が行われています。改めてどういった発言があったのか見ていきます。
まず今回のポイントは、警視庁へ報告したのは大麻を回収をしてから12日後で、空白の時間がありました。これは一体なぜだったのか。
そして、トップである林理事長はどこまで把握していたのかというのが大きく2つポイントとなっていました。
そして、この問題が浮上した経緯を見ていきます。
2022年5月ごろに警視庁に「部員が大麻を使用している」という情報提供がありました。
これを受け、警視庁が大学側に事実確認を呼びかけました。聞き取り調査を行った結果、2022年11月、大学側は「問題なかった」と結論づけています。
ところが、約8か月後となる2023年7月6日、内部調査の結果、アメフト部の寮から植物片などが回収されたということです。
そして、回収した後、12日経って、ようやく7月18日、日大が警視庁へ報告したという流れでした。捜査関係者からは、大学側の対応に隠蔽体質を感じるといった指摘も上がっています。
■「大麻と思われるものを7月頃に吸った」 22年11月下旬に部員から自己申告
では今回の会見でわかったことをまとめていきます。
2022年11月下旬に、ある部員から「大麻と思われるものを7月頃に吸った」という自己申告があったということです。
こういった内容を受けて、警察関係者にアメフト部が相談をしたところ、この件に関しては、本人からの申告のみで、物的証拠がないということ。7月頃に吸ったということなので、4か月が経過していて大麻かどうかが確認できないということ。
そして、事実の立証が困難であるといった回答があったそうで、部員に対しては厳重注意をする対応にとどめたということです。
■学長は「まとめて警察に相談しようと考えた」
こういうことがありながら、なぜ12日間、報告がなかったのでしょうか?
会見で、日本大学・酒井健夫学長は「発見した時点では違法な薬物と確証がなく、ヒアリング調査を進めてからまとめて警察に相談しようと考えた」といったコメントです。
そして澤田康広副学長からも「1日に2、3人しかヒアリングができず、すぐに警察に引き渡すことができなかった」と振り返っています。
北畠容疑者に対しても「本人に反省を求め自首させたいという意向もあった」という説明でしたが、2022年から情報提供などもあったのにも関わらず、このような対応になったわけです。
■林理事長「私の発言は言葉足らずで、唐突だったと反省」
日比麻音子キャスター:
大きなポイントの二つ目も見ていきましょう。林理事長はどこまでどのように把握していたのでしょうか?
林理事長は、2022年7月に日大の理事長に就任しました。前理事長の“田中体制”との決別、組織の刷新を宣言していました。2022年11月には「うみを出し切りたい」。2023年7月にも「組織の透明性を高める必要がある」などと発言をしてきました。
改めてここまでの流れですが、今回の問題を巡っては、7月6日に日大が“薬物”を回収していて、7月18日に警視庁に報告がありました。
ところが、林理事長は8月2日「違法な薬物が見つかったとか一切ございません。なにか分かったら隠し立てず話します」と薬物に関して「一切ございません」と発言をしていたわけで意見が食い違っていました。この説明はどうなるのか、注目されていました。
会見の冒頭で林理事長は「警察が確認中で、その結果について連絡を受けていないという意図だった。私の発言は言葉足らずで、唐突だったと反省している」としています。
ただ一方で、2022年の情報提供は把握していたのか?という質問に対しては「それは最近知った。副学長が対応しているので、適切だったと思っている」とコメントしています。
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