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“ダブル台風”列島直撃の可能性も…「台風6号」災害級の大雨か 西日本で被害拡大【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年8月8日)
台風6号が奄美地方暴風域に巻き込みながら北上して、9日にかけて九州にかなり接近する見込みです。西日本を中心に災害級の大雨となる可能性があります。さらに日本の南にある熱帯低気圧が8日にも台風7号になる見込みで、ダブル台風になる恐れもあります。
■台風6号の猛威 ホテル内にも雨水が浸入
7日午後11時ごろの鹿児島県喜界島の様子です。道路に設置されていた通行止めの看板は、風の勢いで吹き飛ばされています。波が岸壁を打ち付け、港に水があふれています。
喜界島の住民:「ずっと降ったりやんだりの繰り返しですね。こんなにのろのろ迷走している台風はないですよ」
ここまで長い間、台風の影響が続くのは30年間、島で暮らして初めての経験だといいます。
奄美大島では横殴りの風で大きく街路樹が揺れ、雨で視界も悪くなっています。
迷走を続けながら猛威を振るう台風6号。奄美大島は、5日から暴風域に入り続けています。島内の全ての市町村で、警戒レベル4の避難指示が出されました。
港にはうねりを上げた波が押し寄せ、岸壁を打ち付けています。さらに街を流れる川の水は茶色く濁り、海から来た水が波を打つように逆流していきます。
撮影者:「普段は水位も低く、膝ぐらいの水位しかないですね。海側からの風が強くて相当あふれそうな状態でした」
奄美市では72時間に400ミリ以上の雨が観測され、平年の8月の一カ月分を優に超える量です。
本来、夏休みであればコバルトブルーの透き通った海が一面に広がり、白い砂浜は観光客でにぎわうはずでした。
しかし、長引く台風の影響ははかり知れません。ホテルの中まで雨水が押し寄せました。
ネイティブシー奄美スタッフ:「繁忙期で毎日満室の状態だった。ダイビングも毎日予約がいっぱいで、それが(台風で)全部ゼロになった。まだ丸1日以上先でも暴風圏内。これだけ長時間暴風域にさらされているのは、あまり経験ない」
■突然のゲリラ豪雨 目の前が真っ白に…
台風6号から流れ込んだ湿った空気の影響で大気が不安定になり、各地で大雨をもたらしました。
1000キロ離れた神奈川県横浜でもゲリラ雷雨となり、7日午前8時半までは青空が顔をのぞかせていましたが、一気に視界が奪われるほどの激しい雨が降り出しました。
浄土宗「心行寺」 安田住職:「急に黒い雲が出てきて突然、ゴーっていう音と一緒に雨が落ちてきた。バケツをひっくり返したような大雨で驚いた」
新潟県三条市も突然のゲリラ雷雨に見舞われました。雷鳴とともに、目の前が真っ白になるほどの横殴りの雨が降り注ぎます。バチバチと激しく、地面や車を打ち付けます。
撮影者:「一気にかなり強い風と雨が降ってきたので、視界も悪かったですし、車の運転も危ないくらい。普段の雨ではあまり感じないような恐怖みたいなものも感じました」
別の場所で撮影された動画でも、雷が鳴り響きました。その後、視界は遮られ、周囲が全く分からないほどです。
局地的に降っている雨を離れた場所から撮影した映像には、大きな雨の柱を切り裂くように、稲光が走る様子が捉えられていました。
ゲリラ雷雨の影響か、燕三条駅前の信号は停電しました。アンダーパスは冠水し、一時、通行止めとなりました。商店街にも雨と風が吹き付け、瞬く間に道路は冠水していったといいます。
カネギフルーツ・信賀康宏店長:「午後2時5分ごろから近くで落雷が起きていて、相当近くで落ちてるんで音も相当大きかった。降り始めが(午後)2時5分で、2時15分には冠水はしてたんです」
さらに隣の燕市では、2センチほどあるひょうが雨とともに1時間ほど降り続く場所や、突然、突風が吹き荒れ大粒の雨とともにひょうが降り注ぐ場所までありました。
■台風6号要警戒 3年前の台風10号と比較
今回の台風6号と今後の進路が似ているのが、2020年8月31日に発生した台風10号です。
小笠原沖で発生した後、沖縄に接近。その後、大型で非常に強い勢力で九州の西を北上しました。
比べてみると、台風6号の今後の進路も九州に上陸しないとみられるものの、九州が暴風域に入ったまま進む予想となっています。
台風は、進行方向の右側ほど強い風や雨に注意が必要とされています。
3年前の台風10号でも、長崎県野母崎では観測史上1位となる59.4メートルの最大瞬間風速を観測しました。鹿児島では事務所の壁が崩落、さらに風力発電の羽根が折れました。
暴風による被害だけではなく、宮崎では24時間に降った雨量が522.5ミリを観測した地点もありました。この大雨の影響で、土砂が住宅と建設会社の事務所を襲い4人が犠牲となりました。
上陸せずとも甚大な被害をもたらした3年前の台風10号。今回の台風6号は「3年前の台風ほどは勢力が強まらない」と予想されているものの、警戒が必要です。
■施設の営業だけにとどまらない不安も
台風への警戒を強め、指宿市の土産店は苦渋の決断を迫られています。
にしき屋・濱田正明社長:「あした、あさってはうちも休みにします。臨時休業です。痛いです。これがお盆じゃなくてよかったなと。4、5年前はお盆に台風が来たんですよ。ここは台風が来ると遮るものが何もない。直撃だから、ひどいんです」
指宿の観光名物・砂風呂を楽しめる温泉施設も7日から9日まで臨時休館とし、土嚢(どのう)を積むなどの対策に追われました。
砂むし会館「砂楽」 福永成昭総務管理課長:「(埼玉から来た観光客に)申し訳ございませんね。せっかく来られたのに」「(この時期は平日で大体500人くらいお越しになります。休館は3日間ですから、1500人分くらいの損害だったりするんです。台風が直撃すると完全に水没してしまう。復旧に100万円くらいかかったことも」
不安は、施設の営業だけではありません。
福永総務管理課長:「台風による停電もあると、この暑さですから、我々のスタッフも自分の家庭も気になる」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2023年8月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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