電力ひっ迫の夏“切り札”になる?「ガスで発電」「家庭用蓄電池」その実力(2022年6月7日)
政府が7日、5年ぶりの関係閣僚会合で決めたのは「家庭と企業への節電要請」です。この夏が、10年に一度の猛暑と想定した全国規模の節電協力要請は、2015年度以来、7年ぶりです。私たちはどう対応すればいいのでしょうか。
今年の夏は5年ぶりの厳しさとなりそうです。
高齢者施設:「生死に関わるので、やれないに等しい」
“電力逼迫(ひっぱく)”です。過去5年間で最も厳しくなる夏が来るかも知れません。
ただ、対策も進んでいます。ガスで発電する“電力逼迫”の“切り札”とは。
かりゆしウェアに身を包んだ閣僚たち。それもそのはず。議題はこれです。
松野官房長官:「今年の夏と冬は非常に厳しい電力需給の見通しです。できる限りの節電・省エネにご協力を頂きたい」
猛暑による電力逼迫。
その対策を練るため5年ぶりに開かれた会議です。電力逼迫といえば、記憶に新しいのは、今年3月・・・。
地震や寒さの影響で、初めて出された「電力需給ひっ迫警報」。
街は一気に、節電モードに切り替わりました。
来月、猛暑となれば電力需給が過去5年間で最も厳しくなると予測されています。早めに節電を呼び掛ける「注意報」も新設されます。
ただ、命に関わるケースもあります。
村の癒しハウス文教関口・山田渡施設長:「冬は上着などを着れば少しは和らぐが、真夏の時は本当に冷房入れないとかなり暑くなる」
高齢者施設です。寒さは何とかしのげるものの、暑さは熱中症などの危険がつきまといます。
村の癒しハウス文教関口・山田渡施設長:「生死に関わるので(節電は)難しい」
対策も練られています。
ベルク足立新田店・石田大樹副店長:「商品棚の温度は4度のまま。温度管理はこのスイッチでは切れない」
街のスーパーです。生鮮食品を扱うだけに電力は“頼みの綱“です。
ベルク足立新田店・石田大樹副店長:「こちらで店内のエアコンを切っています」
節電がお願いされる期間は、来月1日から9月30日まで。太陽光発電の出力が減少される午後5時から8時ごろまでです。仕事帰りで混み合う時間だけに、対策は慎重です。
ベルク足立新田店・石田大樹副店長:「今の社会情勢でお客様も節電への備えを周知されている。お客様の理解と協力を頂いて営業をしていきたい」
注目されるエネルギーもあります。
東京ガスの子会社が運営する施設です。こちらにある発電機。その燃料が都市ガスとなっています。
さいたま新都心地域冷暖房センター・宮原忠人所長:「現在は予備機として使っているので商用電力が停電になった時とか電力が逼迫した時にこの発電機を回して電力を外に送るという場合に稼働する」
1台で約2000キロワット、1500から2000世帯分を賄えます。
さいたま新都心地域冷暖房センター・宮原忠人所長:「(Q.実際に予備機が稼働したことは?)これまではまだないですね。電力の逼迫で運転したことはありません」「(Q.電力逼迫予想されていますが?)要請があれば電力を供給することができるというふうに思っています」
一般家庭でも使えるものにも、問い合わせが増えています。
横浜環境デザイン・今井雄也さん:「月に60件ほどある。1年前は月に20件くらいの問い合わせだったので3倍くらい増えた」
室外機のような白い機械。“家庭用蓄電池“です。太陽光発電の電気をためるなどして、停電などの際はここから発電できます。
横浜環境デザイン・今井雄也さん:「電力の逼迫が取り扱われるようになったこと、地震で停電が起きたり断線があって停電が起きたことによって問い合わせが増えている」「(Q.お値段は?)税込みで120万円7800円」
この夏の電力逼迫。どう乗り切ればいいのでしょうか。解決する方法がないわけではないそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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