東海道線なぜ電柱に衝突?JR東日本が緊張会見 車両から出られず搬送された乗客も(2023年8月6日)

東海道線なぜ電柱に衝突?JR東日本が緊張会見 車両から出られず搬送された乗客も(2023年8月6日)

東海道線なぜ電柱に衝突?JR東日本が緊張会見 車両から出られず搬送された乗客も(2023年8月6日)

JR東海道線の電車が電柱に衝突し、15万人に影響した事故。
JR東日本が会見を開き謝罪しました。一体なぜ、衝突したのでしょうか。

■線路わきの電柱に電車衝突なぜ?

(消防隊員)「1列でゆっくり来てください」
ある人はベビーカーを手に。またある人は浴衣姿で。担架にのせられ運ばれる人も…JR東海道線大船駅のそばに停まった電車から乗客たちが線路に降ろされました。電車は、正面右側の部分が大きく壊れ、停電しているのがわかります。
(電車の乗客)「火花が散って、ちょっといつもと違うかなっていう大きい衝撃が、結構悲鳴も聞こえていたので…(車内に)1時間半くらいはいましたかね。すごく暑かったです。みなさん蒸し蒸しして、窓あけて、途中から「ドア開けてもいいよ」っていう指示があってドアをあけて、それまでもすごくみんな蒸し暑くて、大変でした」

(JR東日本の会見)「今回まことに申し訳ございませんでした。」
JR東日本によると、きのう5日午後9時半頃、JR東海道線の線路わきに立つ電柱が傾き、走行してきた電車と衝突。乗客がおよそ1時間、車内に閉じこめられました。この事故の影響で乗客3人がけがをし、9人が体調不良を訴えたということです。
(JR東日本 鈴木均常務取締役)「列車を運転していた運転士が目の前に電化柱が見えて大きな衝撃を受けたということですので、我々としては何らかの理由で線路のほうに列車のあるところまで傾くか何かしていた電柱にぶつかったものと考えています」

JR東日本によると、123本が運休となったほか22本で最大646分の遅れが発生し、およそ15万人に影響が出ました。
きのう沿線では複数の花火大会が行われていました。事故が起きた電車はそのための臨時電車でした。
(事故が起きた電車の乗客)「すぐに停電になってからエアコンも利いていない状況でして。床に座っていました。全員ではないですけどほぼ座っていましたね。暑かったっていうのが結構厳しかったかなと。」

なぜ今回、線路わきに立つ電柱が傾き、電車が衝突してしまったのでしょうか?
(鉄道ジャーナリスト 梅原淳氏)「(電柱を)支えていたアンカーボルトがなんらかの影響で抜けてしまって、もともとの施工不良だったのか、(支線が電柱を)支えられなくなって傾いて、それが電車の進行方向の左側に少しはみ出したところに電車が衝突したのかなと。支えているものや基礎の部分は数がとにかく多いので消耗も激しいので、完全にこういうトラブルを一切なくすというのは非常に難しい」
傾いた電柱は事故の3日前に行った目視点検では異常はなかったといいます。
JR東日本はある程度の年数を経た同じタイプの電柱について、今月10日までに緊急の点検を行うことにしています。

8月6日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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