プーチン大統領 ウクライナ東部の親ロシア派地域の独立承認 平和維持活動を命令

プーチン大統領 ウクライナ東部の親ロシア派地域の独立承認 平和維持活動を命令

プーチン大統領 ウクライナ東部の親ロシア派地域の独立承認 平和維持活動を命令

ウクライナ情勢をめぐり、新たな局面です。ロシアのプーチン大統領はウクライナ東部の2つの親ロシア派支配地域を独立国家として承認。また、ロシア軍による現地での平和維持活動を命じました。

ロシア プーチン大統領
「長く続いてきた問題について決断すべき時がきた。ただちに独立と主権を承認するのだ」

プーチン大統領は日本時間午前4時前に発表したビデオ声明で、ウクライナ東部の親ロシア派が宣言した「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」について、独立を認める考えを表明しました。これに先立ち、プーチン氏は自らが議長を務める安全保障会議を緊急で開催。ウクライナ側が紛争停戦協定のミンスク合意を順守していないとの考えを示し、2つの親ロシア派地域の独立承認について、政権幹部らに諮りました。

副議長 メドベージェフ前大統領
「基本的に、ウクライナにこれらの領土は必要ない」

プーチン氏はこのあと、独立を承認する大統領令に署名し、親ロシア派からの要請に応じる形で、ロシア軍による平和維持活動を実施するよう国防省に指示しています。

これまで、ロシアはウクライナ東部の紛争について「内戦」と位置づけ、停戦合意であるミンスク合意の履行をウクライナ側に求めていましたが、独立を承認したことで、自ら合意を破ったことにもなります。

一方、ウクライナの首都・キエフでは。

男性
「これは馬鹿げた決断だと思います。そのような隣国があることはとても悲しいことです」

女性(ドネツク出身)
「私は戦争を経験しました。銃撃や砲撃から逃げましたし、また戦争になるのはとても怖いです」

ゼレンスキー大統領は22日、国民向けの声明で「国際的に認められた国境は変わらない」として、ロシアによる独立の承認を認めない姿勢を強調しました。
(22日11:18)

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