自転車“交通違反”に反則金導入 事故増加で「青切符」を検討(2023年8月3日)

自転車“交通違反”に反則金導入 事故増加で「青切符」を検討(2023年8月3日)

自転車“交通違反”に反則金導入 事故増加で「青切符」を検討(2023年8月3日)

 自転車の交通違反に対し、警察庁は車やオートバイと同じように「青切符」で取り締まる反則金制度の導入を検討すると明らかにしました。

■自転車“交通違反”に反則金導入

 信号は赤。しかし、1台の自転車が交差点を突っ切っていきます。後ろに見える車は皆、止まったままです。重大な事故にもつながりかねない、こうした“自転車の交通違反”が後を絶ちません。

 信号無視も、車道の逆走も、一時停止で止まらなかったりすることも、酔っ払って運転することも取り締まりの対象です。

 自転車の利用者:「標識みたいなのはあまり分からない」「あまり(交通ルールを)考えないで乗っている。無意識に行っちゃう」

 実際に取り締まりを受けた男性です。

 自転車の交通違反で取り締まりを受けた男性:「信号が赤なのは分かっていたんですけど、自転車で赤切符が来るって本当に驚きました」

 信号無視で検挙された男性。手渡されたのは告知票、通称「赤切符」です。起訴されて有罪になれば、3カ月以下の懲役や5万円以下の罰金などが科される可能性もあります。つまり、前科も付きます。現在の道路交通法では、自転車の違反はすべて刑事上の責任が問われる赤切符の対象です。

 自転車の交通違反で取り締まりを受けた男性:「繰り返したら罰金になるという話だったので、自転車でも交通ルールを守って走らないといけないと思う」

 ただ、これは自転車の場合。車で信号無視をした場合、交付されるのは赤切符ではなく青切符。行政罰として反則金の支払いが求められます。例えば、信号無視は普通自動車なら7000円から9000円。原動機付自転車なら5000円から6000円の反則金です。刑事罰ではないため前科は付きません。

■事故増加で「青切符」を検討

 警察庁は、この青切符の「交通反則通告制度」を自転車の違反に対しても導入する検討を始めました。自転車による交通違反の検挙件数は、この10年で大きく増えました。そして、その多くの占めるのは信号無視です。起訴しようとすれば捜査も必要になりますが、警察の負担も大きく、一時期の調査では起訴率は2%未満です。

 青切符の導入検討には現場の警察官、そして違反者の負担を軽減する狙いがあります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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