覚醒剤成分を含む錠剤とは？　専門家「腕に注射痕残らず」日大アメフト寮に家宅捜索(2023年8月3日)

覚醒剤成分を含む錠剤とは？　専門家「腕に注射痕残らず」日大アメフト寮に家宅捜索(2023年8月3日)

　日本大学アメフト部の大麻所持問題で寮から乾燥大麻のほか、覚醒剤の成分が含まれた錠剤が見つかっていたことが分かりました。

■日大アメフト部の寮に家宅捜索

　警視庁による家宅捜索。違法薬物に関する疑いが浮上し、大きく報じられたのは2日のこと。

　情報提供：「日本大学アメフト部の部員が大麻を使用している」

　関東学生アメリカンフットボール連盟によりますと、先月中旬に「日大アメフト部の部員が大麻を所持している」との情報提供が郵送で届いたといいます。事態を受け、大学はアメフト部の指導者や部員らに聞き取り調査を行ったほか、警視庁に相談をしていました。

　日本大学の改革を進める林真理子理事長（69）は今月2日の時点で、こう話していました。

　日本大学　林真理子理事長：「違法な薬物が寮にあったということは、まだ確認されておりません」

■乾燥大麻と“覚醒剤成分”の錠剤

　すると、3日になって新たな情報が…。

　大学側は独自の調査のなかで先月、寮で違法薬物の可能性がある錠剤や植物片を発見していたことが分かったのです。警視庁の鑑定の結果、植物片は乾燥大麻、錠剤には覚醒剤の成分が含まれていました。

■専門家「腕に注射痕残らず」

　元麻薬取締官の高濱氏は…。

　元麻薬取締官　高濱良次氏：「錠剤型の覚醒剤はそんなに出回っていない。覚醒剤中毒者が腕に注射するようなタイプの薬ではないので、腕に注射痕が残りません。覚醒剤を使用しているかどうかは分かりにくい状況」

　そして、3日の家宅捜索。日大は「寮内でのことについては、本学からはお答えすることはできません。なお、警察の捜査については全面的に協力いたします」とコメントしています。
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