台風6号 沖縄で“5分の1”停電続く「4日も電気ない」各地で断水も(2023年8月3日)

台風6号 沖縄で“5分の1”停電続く「4日も電気ない」各地で断水も(2023年8月3日)

台風6号 沖縄で“5分の1”停電続く「4日も電気ない」各地で断水も(2023年8月3日)

 台風6号は強い勢力を保ったまま西日本に接近する可能性も出てきました。現在も沖縄県内の5分の1で停電が続くなか、ろうそくを使っていたとみられる住宅で火事があり、89歳の女性が死亡しました。

■街路樹なぎ倒され 土砂崩れも

 台風の暴風域を抜けた沖縄本島。那覇市では2日、最大瞬間風速50メートル以上の風が吹き荒れました。

 被害は、いたるところで出ています。取材のさなかにも土砂は流れ落ちます。現場は沖縄県浦添市の丘の上にある住宅です。外壁のコンクリートが崩れ落ちました。その規模は幅15メートル、高さ20メートルに及びます。

 近くに住む人:「(Q.よく崩れる場所?)いや、初めてです。これは」

 崩れた壁の上には住宅が密集しています。住民に安全な場所への避難が呼び掛けられました。被害はにぎわいが戻りつつある那覇市のメインストリートでも…。

 国際通りの街路樹はなぎ倒され、歩行者の目を釘付けにしていました。後片付けに追われる商店。

 店員:「店の前も木が倒れて枯れ葉がすごかったので、掃除も大変。想像以上、想定外な台風」

 沖縄県名護市ではバス停が横倒しになりました。支えていた3本の柱は根元からへし折れました。漁港へ続く海沿いの道路は大きく陥没。車道の片側が通行止めに。復旧が急がれます。

■台風6号 沖縄で「5分の1」停電

 沖縄電力によりますと、県内の約13万軒が停電。全世帯の5分の1で電気が使えません。

■ろうそくで住宅全焼か 女性死亡

 この停電の影響で亡くなった人もいます。沖縄県うるま市で1日に住宅が全焼する火事が起こり、89歳の女性が死亡しました。女性の家族は「停電のためろうそくを使っていた」と話していて、警察と消防が原因を調べています。

■「4日も電気ない」各地で断水も

 住民は30℃に迫る暑さのなか、不便な生活を強いられています。

 住民(80代):「あれが電灯みたいなもの。扇風機も使えないから非常に大変。苦しい」

 この家にはもう4日も電気が来ていません。

 住民:「つかないね。もうこの年だけど初めてですね。こんなに台風で電気もない、何にもないのは…」

 夜は懐中電灯の明かりが頼り、食べ物はクーラーボックスに入れて保存しています。

 名護市のホテルでは2日夜から明かりはついていません。

 ベストウェスタン沖縄幸喜ビーチ 金子健太郎総支配人:「ずっと電気が止まっている状況。客室のクーラーなどの利用が制限されている」

 この地域では断水も発生していますが、ホテルではポンプで水をくみ上げて難を逃れています。

 ベストウェスタン沖縄幸喜ビーチ 金子健太郎総支配人:「外来の客から水やシャワーだけでも浴びられないかという問い合わせも」

 宿泊者ではなくてもシャワーを無料で開放しているといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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