猿之助被告　保釈金は500万円　深々と一礼…今後の裁判は？専門家「年内にも判決か」【もっと知りたい！】(2023年8月1日)

猿之助被告　保釈金は500万円　深々と一礼…今後の裁判は？専門家「年内にも判決か」【もっと知りたい！】(2023年8月1日)

　両親への自殺幇助（ほうじょ）の罪で起訴された歌舞伎役者の市川猿之助被告が保釈されました。事件後、初めて見せた姿に、街の人からは驚きの声が上がりました。

■猿之助被告保釈　街の人からは驚きの声

　黒いスーツに黒いネクタイをしめた猿之助被告。髪の毛は伸び、少しやつれているようにも見えます。

　神妙な面持ちで、報道陣の方に向かって7秒ほど一礼。言葉を発することはなく、しっかりとした足取りで送迎車に乗り込み原宿署を後にしました。

　この姿に街の人からは驚きの声が聞かれました。

　10代：「びっくりしました」「ちょっと老けちゃったのかなって」
　60代：「もう少し憔悴しているかなと思ったけど、割と淡々としていた」

■保釈が認められた理由　専門家は…

　今年5月、東京・目黒区の自宅で、すり潰した大量の向精神薬を水に溶かして両親に服用させ、死亡させた自殺幇助の罪で起訴された猿之助被告。

　先月31日、東京地裁は保釈を認める決定を出し、保釈を不服とする検察の準抗告を退けました。保釈金は500万円で、全額納付されたということです。

　今回、保釈が認められたことについて、専門家は次のように話します。

　若狭勝弁護士：「証拠隠滅・罪証隠滅の恐れがないと裁判所は保釈を認めたものと思う。おそらく弁護人から保釈されても精神的に安定しているので、自殺の恐れがないと裁判官に説明している」

　保釈金が500万円に設定されたことについては、次のように話します。

　若狭弁護士：「保釈金は起訴された罪名の重さと、逃亡する恐れがどの程度あるのか、本人の資力、資産の総合評価で決められる。資産はありそうなので、500万円程度で落ち着いたものではないか」

■今後の裁判の行方は？「年内にも判決」

　保釈を受け、所属事務所はコメントを発表しました。

　猿之助被告の所属事務所：「本日7月31日、市川猿之助が保釈されましたことをご報告申し上げます。今後も公判の推移を見守っていく所存ですが、司法による最終的な判断がなされるまでは弊社としての見解を申し上げることは差し控えさせていただければと存じます」

　今後の裁判の行方について、専門家は次のように話します。

　若狭弁護士：「9月中旬から10月中旬ごろまでに第1回の公判、裁判が開かれる。その後、2回くらい裁判がある。論告求刑がなされて判決が今年の12月までには出る。判決としては懲役3年と執行猶予3年が一番考えられる」

（「グッド！モーニング」2023年8月1日放送分より）

厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570－064－556
▼「＃いのちSOS」0120－061－338
▼「よりそいホットライン」0120－279－338
▼「いのちの電話」0570－783－556
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>