大阪・枚方市は観測史上最高の39.8℃ 熱中症疑いの搬送者が増加 感染症の流行にも警戒を

大阪・枚方市は観測史上最高の39.8℃ 熱中症疑いの搬送者が増加 感染症の流行にも警戒を

大阪・枚方市は観測史上最高の39.8℃ 熱中症疑いの搬送者が増加 感染症の流行にも警戒を

 “災害級”の危険な暑さの影響で、熱中症の疑いによる搬送者が増えている中、いま新型コロナの感染者も急増しています。

 この夏、暑さと感染症をどう乗りり越えたらよいのでしょうか。

 27日も朝から暑い!暑い!命にかかわる“危険な暑さ”が続く日本列島。

 この日、“日本で一番暑かった”大阪府枚方市は、最高気温39.8℃。“体温越えの”気がめいるような暑さに……。

「ひらかたパークのプールに行きたい」
「涼しいところで、このグミを食べたい」
「本当に溶けそうなくらい暑い」

 でも、わたしたちの足元はもっとアツいんです。晴天時には地面に近いほど気温が高くなり、大人がアツいと感じている時、子どもたちはさらに高温の環境にいることになります。

 猛暑が続く中、ペットやベビーカーの赤ちゃんも熱中症への注意が必要です。

「ベビーカーにつける扇風機をまわして対策をしてます」

 こんな暑い日は水を飲むシカない!

 最高気温37.5℃。“灼熱”と化した奈良市内ではシカたちも水をゴクゴク!

 ミストシャワーや木陰で休むシカたちの姿が見られました。

 一方、こちらも日陰に集中!

 京都市では38.8℃と、観光客の多くが少しでも暑さを和らげようと日陰を求めていました。

 「たすけて~つめたーーい」

 それにしても、この暑さ、うんざりしますよね~。ならば……。

 (あ)つい日は
 (つ)めたい場所に
 (い)きたいな

 ということでten.は、ひんや~りできるスポットを緊急取材しました!

 藤枝望音記者
「私がいるのは、マイナス5℃の氷販売店の冷凍庫の中です。寒いです」

 京都・木屋町の老舗氷店「アサヒ氷業」では、創業から約100年、居酒屋やバーなどに氷を卸してきました。猛暑の京都で、氷はさぞかし売れていると思いきや……。

 アサヒ氷業・森田裕次郎さん
「気温が高すぎると人が出てこない。いったん落ち着いた感じ。町の景気に影響される商売なので、人がある程度外に出てくれる30℃そこそこ保たれている方が、暑すぎるよりは(売れ行きは)いいのかな」

 “異常”ともいえる暑さが続く中、奈良県を除く2府3県に熱中症警戒アラートが発表されています。

 連日つづく“危険な暑さ”その“原因”は……。

 気象予報士・齋藤翔さん
「先週、近畿地方は梅雨明けしたのですが、そこから夏の太平洋高気圧が連日覆われているような状態で、熱がどんどん蓄積しているような状態なんですね。いま、この台風5号から持ち上がった空気がこの太平洋高気圧の方に降りてくることによって、高気圧を強めていると」

 居座り続ける太平洋高気圧の蓄積した熱と、台風からの暖かい空気によるダブルパンチが原因というこの暑さ。いったい、いつまで続くのでしょうか。

 気象予報士・齋藤翔さん
「この先10月にかけても、どうも平年より高い状況が続きそうなんですね。ですので猛暑は長丁場となりそうですので、引き続き熱中症などの注意が必要です」

 今年の夏に警戒しなければならないのは、暑さだけではありません。

 大阪市内の小児科のクリニック「くぼたこどもクリニック」です。朝から受診しているいるのは大勢の子どもたちです。

 くぼたこどもクリニック・久保田恵巳院長
「最近よく見るのがアデノウイルス、あとはヘルパンギーナも少し減ったんですけど未だに多い状況です。あとは溶連菌も出ますし、感染症に関しては、なんでもありという状況です」

 感染症の流行は、例年であれば、少し落ち着くという今の時期。こちらのクリニックでは、患者が急増していることに加え、診断する感染症の種類の多さに頭を悩ませているといいます。

 くぼたこどもクリニック・久保田恵巳院長
「いずれかかる感染症というのは、やはりあるので、普段はその時期に一つずつ免疫をつけていくところが、過去、コロナの3年間にほとんど(新型コロナ以外の)感染症がはやらなかったという時期があり、今一気に一つずつかかっているという状況かと感じている。私の小児科人生のなかでも初めての経験でした」

 さらに、市内の別のクリニック「小畠クリニック」では……。

 小畠クリニック・小畠昭重院長
「ちょっとは少なくなってたんですけど、徐々に増えてきてここにきて、爆発したような感じですかね。夏休みに入った途端にガーンと増えたような気がします」

 急増しているのが「新型コロナ」の患者です。これまで1週間で10人ほどだった陽性者は、先週以降、1日で10人ほどに急増したということです。

 大阪府が27日発表した速報値でも、府内の約300か所の定点調査で、先週1週間に報告された感染者の数は、前の週の1.3倍に増加。感染が拡大しています。

 さらに、気を付けるべきだというのが…。

 小畠クリニック・小畠昭重院長
「症状は発熱、咽頭痛です。のどの(物を)飲み込めないくらい痛いという人が多いのがオミクロン株の特徴だと思う。ちょっと危ないから、水分だけはとにかく取れるかと確認しています」

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