新社長「業界全体の信用を失墜させた一因はある」ビッグモーター問題で国交省が聞き取り 新社長は“改革”で社員にLINE削除指示【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

新社長「業界全体の信用を失墜させた一因はある」ビッグモーター問題で国交省が聞き取り 新社長は“改革”で社員にLINE削除指示【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

新社長「業界全体の信用を失墜させた一因はある」ビッグモーター問題で国交省が聞き取り 新社長は“改革”で社員にLINE削除指示【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

新社長が就任した中古車大手の「ビッグーモーター」。

「改革の第一弾」として和泉新社長が社員にLINEの削除を指示していたことがわかりました。

一体何のためなのでしょうか。

■新社長「国交省の理解は得られた」

南波雅俊キャスター:
26日、国交省は、道路運送車両法に違反する行為がなかったかなど、聞き取りを行いました。これは、実際には行っていない整備料金を、不正に請求するといったことなどに対しての聞き取りに絞られます。
和泉伸二 新社長、そして石橋光国 新副社長ら5人が参加しました。そこには、板金部門や、整備部門の担当者も参加しています。
違反が認められた場合には、車検場の指定の取り消し、そして事業の停止などの行政処分を国交省が検討していくことになります。

では、25日の会見に話を戻していきますけれども、ビッグモーターの兼重宏行 前社長は、報告書を受けて、「本当に耳を疑った。もうこんなことまでやるんだと、がく然とした」とコメントしました。
そして、不正請求問題について、「板金塗装部門の単独で、他の経営陣は知らなかった」と話したわけなんです。

では、26日の和泉 新社長はどうだったのかというと、「報告書について、様々なヒアリングは受けましたけれども、内容について、コメントは控えさせていただきます」と話しました。
これについては、国交省の担当者もコメントは控えるというようなことを言っています。

国交省の理解は得られたという感触は?という質問に対しては、「私どもはそう理解しています」と。
「出席者で不正を知っていた人はいないのか?」という質問に対しては、「そうです。聞かれたことに対して、返答させていただいた」と話していました。

■全社員にLINEアカウント削除を指示

この和泉 新社長の経歴ですけれども、1992年に入社。1995年に、山口・下松店店長。2006年、30代で専務取締役に就任。26日に新社長に就任。社歴は30年以上ということになります。

25日の会見では、「(前社長の)あまりにも強すぎるリーダーシップに頼りきっていた面も否めない」と話しました。
今後については、「部門の垣根を越えた情報共有と、同じ理念を共有することが一番大切だ」ということで、改革についての意気込み、意思を話したわけです。

そして、25日の会見後、最初に行った改革第一弾として、“LINEアカウントを削除するように全社員に通知”を行いました。これまでも、ノルマ達成の要求などがLINEで行われていた。
「ふざけんな!」のような強い言葉もあったことが確認されています。
26日、なぜLINEアカウントを削除するように通知したのか?という質問に対しては、「休みの日に連絡をしたり、(社員を)縛ったりするのはやめようということが狙いだった。(隠そうという意図は?)ありません」と答えました。
ただ、このような本当に伝えたかったことについて、社員に送ったメールには一切書かれておらず、削除するというところまでしか書かれていませんでした。
これについては、「社員が意図を汲んでくれると思った」というふうにも話しています。

■“自分たちが悪かった”と認める発言を

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
私も小さいながら会社をやっていて、いつも思っているのは、組織ってリーダーの写し鏡。
リーダーの振る舞いひとつが、組織を作っていくと、いつも思っている。
経営陣の記者会見を見ていると、隠ぺい体質であったり、不正への倫理感だったりの欠如について、“現場の問題”というふうに言っていますけれども、やはり元をたどっていくと、経営陣への責任っていうのはすごく強いなというふうに感じる。
そこに対しての自責の言葉、他責にするのではなくて、自分たちが悪かったっていうところをもっと認める発言をしていただきたいなっていうのはすごく感じます。
それが、新社長にもないとなると、全体の組織改革って、本当にうまくいくのかなっていうふうに思ってしまいます。

ホラン千秋キャスター:
知らなかったという言葉が多かったですよね。

井上貴博キャスター:
25日の会見もそうですけれど、ワンマン経営で、パワハラ体質をすごく象徴していた。全部、“責任は現場だ”と。でも、知らなかったということは、裏を返すと、見抜けなかった、ガバナンスが効いていませんでしたっていうことを、認めるに等しい発言だったと思うんですよ。

その組織を変えるとするのであれば、社長を変えたとて、株式は多分、ほぼ創業家が持っていますよね。そうすると、影響力は多大である。そう考えると、株式構成を変えるなり、第三者を入れるなりしなければ、到底変わらないんじゃないかなと思う。

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
第三者が入らないと難しいんじゃないかなというふうには感じますね。和泉 新社長も、30年ぐらいずっと前社長と一緒にやってきてるというところで、きっと考えもだいぶシンクロされていますし、前社長はおそらく、今は退いてらっしゃいますけど、一定の影響力はあるという中でいうと、やはり外か…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230726-6099857)

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