全長2.2m、牛60頭以上襲ったヒグマ「OSO18」をカメラがとらえた!再び被害が起こる可能性も【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

全長2.2m、牛60頭以上襲ったヒグマ「OSO18」をカメラがとらえた!再び被害が起こる可能性も【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

全長2.2m、牛60頭以上襲ったヒグマ「OSO18」をカメラがとらえた!再び被害が起こる可能性も【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

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北海道で60頭以上の乳牛を襲った巨大グマ、通称「OSO18」。その鮮明な姿がカメラにとらえられました。

■ヒグマ「OSO18」鮮明に・・・

熊崎風斗キャスター:
今回は北海道で多くの被害を及ぼしている「OSO18」についてです。初めて鮮明なカラー写真が撮られ公開されました。オスで推定10歳以上とされています。全長が2.2m、体高(四つ足での体の高さ)が1.2m。

2本足で立っている様子が写っている写真もあります。木と背中をくっつけていて、マーキングの一種だそうですが、番組が作成したパネルでも、かなり圧迫感があります。立体的になったら相当怖い印象があります。

2019年以降、乳牛66頭が襲われ、うち32頭が死んでいます。これだけの被害があるのに「なぜ捕獲できないのか?」「チャンスは無かったのか?」と思ってしまいますが…

通常のヒグマは、獲物を捕らえたら近くから離れません。せっかく獲物を捕らえた、執着心があるので、その場に長くいる、そうすると捕獲のチャンスも芽生えてくるそうですが、この「OSO18」に関しては、少し食べたらその場を離れてしまうそうです。執着心がないということです。

ただ警戒心が非常に強い。このままこの場所にいたら、人間に捉えられてしまうのではないかという警戒心が非常に強いです。あと痕跡を残さない。どこか移動する際も、川の中を通ったりするなど足跡が残らないようにする。そういう特徴があるので、なかなか捕獲できずにいるということです。

今回、カラー写真が撮られたのは初めてです。どういうことが分かったのでしょうか。

6月24日に乳牛が襲われて死にました。翌日25日の午前6時ごろ、別の場所のカメラに姿が映りました。2地点の距離は約10キロあります。「1日で10キロは移動している」、その行動範囲というのが1つの分かったポイントです。

さらに特徴として「警戒心が強い」「学習能力が高い」という点があります。

OSO18対策会議メンバーの山中正実さんは、「写真だけだとまだ謎だらけ。カラー写真でも、色に特別、他のヒグマとの差がある訳ではなかった。大きさもヒグマの標準だった。だから謎が多い。今回撮影できた場所に何度も来れば、特性が分かる可能性はある。行動範囲や冬眠する場所などが、分かってくると大きな一歩になる」と話していました。

日比麻音子キャスター:
「忍者熊」とも呼ばれるOSO18は、月日は経ってるにも関わらず、なかなか手が打てなかった日が続いていますね。

産婦人科医 宋美玄さん:
乳牛が何十頭も襲われるなんて、狼王ロボみたいなクマだなと思います。私は北海道が好きでよく行きますが、知床でトレッキングとかする時も「クマ鈴」を持って行って、クマに出会わないようにと言われますが、「クマ鈴」も実は、全然万能じゃないらしいです。これからの季節は、たくさんの旅行者が北海道に行くと思うので、地元の人ならまだしも、旅行者がOSO18に遭ってしまったらと思うと恐ろしいです。皆さんも注意していただきたいですね。

井上貴博キャスター:
とても賢くて警戒心が強い。推定されるルートで待ち伏せしていても、ハンターを察知して逃げていくから捉えられない。牛を襲うけど、そんなに食べない。「牛を襲うことを楽しんでるんじゃないか」という説もあるそうです。不気味というか「個体の突然変異なのか」「他にもその個体がいるのか」そのあたりも分かってないですよね。

宋美玄さん:
もし悪性度の高いクマが、繁殖で増えたりすると困りますよね。殺戮の量が食べるための量じゃない。こういう習性が遺伝したり、肉を食べ残して、他のクマが肉食に目覚めたりするとかも言われてますし、怖いですよね。

■この夏は要警戒「OSO18」

熊崎キャスター:
ヒグマは通常、木の実とか虫とかを好んで食べている訳ですが、OSO18に関しては、肉を食べています。これからの時期が、特に警戒が必要だということです。現状5月から7月は繁殖期に当たります。オスはメスを求めて広い範囲で動き回ります。10キロは移動していたことがわかったということですが、これが8月上旬には、食べ物が少なくなる時期だそうです。

山中さんは「OSO18によって、再び牛への被害が起こる可能性も出てくる」と話しています。さらに「OSO18が捕獲した牛を、他のヒグマが食べた場合、牛を襲う第2第3のOSO18が、今後現れる可能性もある」そうです。今後さらに増えてくると、もっと被害の範囲は広くなってくるので警戒しないといけないんだと強く話していました。

日比キャスター:
警戒しなければならないにもかかわらず、特性がつかめないという大きなジレンマですね。

宋美玄さん:
せめて酪農をされてる方々は、牛を守ってあげてほしいです。それが全員を守ることになるのかなと思います。

井上キャスター:
地元の方が心配していることだと思います。海外にこういった事例がないのかも気になりますし、あと正体がつきつめられなかったものの、姿を捉えることができたというのも関係者の皆さんの執念だと思います。ここをスタート…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230721-6098905)

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