5年前から娘に下剤飲ます?「ガリガリ」43回も入退院、共済金詐取の疑いで母親逮捕【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

5年前から娘に下剤飲ます?「ガリガリ」43回も入退院、共済金詐取の疑いで母親逮捕【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

5年前から娘に下剤飲ます?「ガリガリ」43回も入退院、共済金詐取の疑いで母親逮捕【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

9歳の娘に食事を与えず入院させ、共済金をだまし取ったとして母親が逮捕された事件。5年前から娘に繰り返し下剤を飲ませていたとみられます。

■共済金詐取の疑い 母親逮捕 5年間で43回も入退院

井上貴博キャスター:
虐待のみならず詐欺の疑い、異質な事件と言えますが、その狡猾な手口を見ていきます。今わかっていることをまとめました。

逮捕されたのは縄田佳純容疑者、34歳です。2023年1月、娘に対し食事を与えず低血糖症で入院させた。そして共済金6万円をだまし取った疑いが持たれています。これまでに、容疑者は強要、傷害などで3回逮捕されています。

警察によりますと2018年以降、5年間で43回、娘が入退院を繰り返していました。これによって共済金・保険金あわせて約570万円を受領していた疑いがあります。

調べが進んでいますが、容疑者について2023年1月、娘の入院直後、交際相手を旅行に誘ったり、友人を岩盤浴に誘ったりしていたことがわかっています。警察としては、受け取った共済金・保険金を使ってエステや外食費にも充てていたのではないかとみて調べを進めています。

縄田容疑者の知人は「(縄田容疑者は)見た目もキレイでブランド品も持っているし、しょっちゅう飲みに行っていて、子ども一人でほったらかしにされているんだろうな」と思っていたという話も。

入退院について、時系列で見ていきます。娘は5年間で43回の入退院、うち39回は同じ病院に入退院していたことがわかっています。

2018年 ▼8回
2019年 ▼9回
2020年 ▼12回
2021年 ▼7回
2022年 ▼1回
2023年(1~2月) ▼2回

娘さんが小学校に入学する前の段階、2020年には▼12回ですので、単純計算で月1回、入退院を繰り返していたということがわかります。このような状況の中で、なぜ今回のことが発覚したのでしょうか。

入院中、娘と容疑者との会話がありました。2023年2月の入院中、容疑者は「あんたが今せなあかんことはなに?食うなよ 寝とけ」「夜も食べんとしんどいって言うておき」というやり取りがあったということです。

スピーカーフォンでそれを聞いていた看護師の方が、「これはおかしい」と思い、病院側が気付き発覚したということです。

■5年前から娘に下剤を飲ませていたか 匿名の通報も

そして新たに判明したのは、3年前に娘さんが入院したときの尿を警察が鑑定したところ、縄田容疑者に処方された大人用の下剤成分が検出されていました。ですから5年前から故意に大人用の下剤を娘に飲ませていた疑いが強まったというわけです。

3年前の尿が残っている時点で、病院側も少しおかしいなと思っていたからこそ、尿を保管していたということも言えそうです。

ですが、捜査権限がない、病院もなかなか踏み込めない。そこまでできないという中、2022年10月には虐待を疑う2件の通報が入っていたこともわかっています。

匿名の通報 2022年10月18日
「(娘が)入退院を繰り返しているのは母親が食事を与えていないからではないか」などの内容

匿名の通報 2022年10月21日
「母親が大声で罵声を浴びせている」などの内容

これを受け、19日、大東市は会見を行いました。

大東市の担当者
「(2022年10月20日の母子への面談で)十分な食事がとれているかどうかの確認はしております。特段お会いしたときの話しぶりや様子を見て、問題になることはなかったです」

娘さんも、やり取りをしていて特に問題はなかった。学校にも行っていて、表向きは病院にも行っているので、なかなか踏み込めないという難しさはあったんだろうというのは推察できます。

縄田容疑者自身も嘘の説明をしていたとみられます。娘の入学時「娘は難病を患っていて、検査のために入退院を繰り返している」と学校側に説明していました。こう言われてしまうと学校側としてもなかなか踏み込むことができない。

ですが、警察によりますと、医療機関への聞き取りなどから「娘に難病などの持病は確認されず」ということで、これは嘘の説明だったと。警察が踏み込めばすぐわかることだったわけですが、市は「(“難病”に関しては)非常にセンシティブな情報に類いしますので、そこは聞かず、少なくともご病気があるという情報共有で理解していた」とし、医療機関へ確認はしなかったということです。

プライバシーにも関わるということですので、市や児童相談所などに特殊な権限を持たせるなりしておかないと、こういったところに踏み込めないというのも今回の事件からわかってくるわけです。

ホラン千秋キャスター:
縄田容疑者は逮捕歴もある、通報もあるということを考えると少しでも早いタイミングでどうにか娘さんを保護できなかったのかなというところが悔やまれますよね。

教育アドバイザー 清水章弘さん:
今回の悪質性は、例えば教育学でいうと10歳未満、1桁台の子どもにとって母親というのは、もう絶対的な存在なんですよね。

それを逆手に取って、とにかく言いなりにさせているという所が問…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230720-6098665)

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