東北・北陸で“警報級”大雨 秋田市では“今年一番”強い雨(2023年7月19日)

東北・北陸で“警報級”大雨 秋田市では“今年一番”強い雨(2023年7月19日)

東北・北陸で“警報級”大雨 秋田市では“今年一番”強い雨(2023年7月19日)

 東北や北陸を中心に警報級の大雨となり、土砂災害などの危険度が再び高まっています。秋田市は今年一番の強い雨となり、今も土砂災害警戒情報が出されています。復旧作業にも影響が…。

■秋田市で“今年一番”強い雨

 19日も大粒の雨が降り注ぐ秋田市。再び危険な雨が降りました。道路脇の用水路からあふれる茶色く濁った水。道路は川のようになり、ひざぐらいまで冠水した場所も。至る所が冠水しました。

 撮影者:「動画は玄関前のカーポートで撮影した。勢いよく水が流れて、水位が上がるのも30分ぐらいの出来事で、あっという間で。少しくぼんだようなところにたまっている状態。まさにバケツで水を被ったような雨の降り方だった」

 15日に氾濫した秋田市内を流れる太平川。茶色く濁った水で水位が上昇していました。午前9時ごろ、徐々に水かさが増え、午後1時すぎには橋に届く勢いです。

 先週末、大雨の影響で大きな被害が出た秋田市内。19日も1時間に28.5ミリと今年一番の強い雨を観測しました。雨のピークを過ぎた18日、19日だけでも平年7月の半月分の雨量を観測したところもありました。

■国道近くで土砂崩れ 渋滞も

 土砂崩れも起きています。通行量も多い国道7号沿いの崖。大きく崩れて道路まで土砂が流れ込み、その景色は一変しました。木や大量の土砂が道路まで流れ込み、車や建物が巻き込まれました。幅およそ10メートル、高さおよそ10メートルが崩れ落ちたとみられます。

 近くで働く人:「(Q.土砂崩れは何時ごろ)午前10時30分前後。雨の音がひどくて土砂崩れに気が付かなかった。(気付いたのは)外に出てきて」

 さらに、土砂崩れの瞬間、異様な音を聞いた人もいます。

 近くで働く人:「従業員が『音がした。雷のようなゴゴーって音がした』と。外を見たら崩れていた。この辺りは土砂崩れが何回かある。片側をふさぐほどは初めて」

 走行中に巻き込まれた車はなく、けがをした人はいませんでした。秋田市では土砂災害警戒情報が出ています。

■外来診療受け入れ再開 患者の姿

 記録的な大雨で浸水被害を受けた市内の病院。

 中通総合病院 小熊義明事務次長:「主に被害を受けたのは西棟といわれるところで、地下1階と地下2階が浸水した」

 先日の大雨で、医療資材の保管や食事の調理などを行う施設がある地下に大量の水が流れ込みました。

 中通総合病院 小熊義明事務次長:「こちらが厨房(ちゅうぼう)。最も被害が大きかった下処理室。今もまだ天井から水が漏れている」

 入院患者の病院食を作るための厨房の天井からは今もなお水が流れ落ち、食品庫の床は水浸しです。まだ復旧の見通しは立っていないといいます。それでも病院は18日から外来診療の受け入れを再開。19日も多くの患者が訪れていました。

 患者:「初めての入院なので、通常通りの医療が受けられるか心配でしたが、今は安心はしてます」

 東北や北陸では19日夜遅くにかけて激しい雷雨の恐れがあり、引き続き土砂災害や河川の増水に警戒が必要です。さらに、20日の午後は東北から関東で大気の状態が不安定になり、急な雷雨となる可能性があります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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