「別の業者に土地を貸しただけ」盛り土前土地所有者は責任否定 一方遺族は“人災”訴える 熱海土石流災害から2年【現場から、】|TBS NEWS DIG

「別の業者に土地を貸しただけ」盛り土前土地所有者は責任否定 一方遺族は“人災”訴える 熱海土石流災害から2年【現場から、】|TBS NEWS DIG

「別の業者に土地を貸しただけ」盛り土前土地所有者は責任否定 一方遺族は“人災”訴える 熱海土石流災害から2年【現場から、】|TBS NEWS DIG

続いては、シリーズ「現場から、」。今年も各地で大雨による災害が続いていますが、2年前には静岡県熱海市で大規模な土石流災害がありました。28人が死亡し、“人災”が強く疑われているこの災害で、渦中の人物である盛り土の前土地所有者がJNNの取材に応じました。

28人が死亡した熱海土石流災害。土石流は上流部に違法に積み上げられた危険な盛り土が崩れたことが原因だったとして、刑事、民事両面からの追及が続いています。

新幹線ビルディング 天野二三男代表
「こういう事故になったことに対しては、大変なことだとは思います」

土石流災害からちょうど2年となった日。盛り土の土地の前所有者は遺族に対する今の思いを聞かれると「早急な原因究明を」と話しました。

崩落の起点にあった盛り土の造成は、不動産会社「新幹線ビルディング」の天野二三男代表が別荘地を造成する目的で2007年に申請。その後、許可された高さ15メートルを大幅に超える盛り土を造成し、十分な安全対策も講じられないまま、およそ50メートルにまで積み上げられました。

盛り土のあった土地は、2011年に現在の所有者に売却された後も安全対策は不十分なまま放置され、土石流災害に至りました。

土石流で、母・陽子さんを亡くした瀬下雄史さんは…

被害者の会 瀬下雄史代表
「今まで誰ひとり、謝罪をしてこない中、それぞれの責任がないような逃げ口上に終始している」

天野氏に責任の所在について尋ねると…

新幹線ビルディング 天野二三男代表
「責任の所在については、私が話をするべきことではないと思いますね」

「盛り土の造成については、許可を取っただけで別の業者に土地を貸しただけ」と自身の責任を否定しました。

崩落の起点となった逢初川の源頭部には、崩れ残った盛り土およそ2万立方メートルがありましたが、静岡県の撤去命令に天野氏は応じず、県が行政代執行によって残った土を撤去しました。

およそ11億円に上る費用は天野氏に請求されますが…

新幹線ビルディング 天野二三男代表
「私は払うつもりは全くありません。時系列から、いわゆる法律的根拠、いわゆる論理からいっても払う必要がない。そんな難しい問題ではない」

静岡県の川勝平太知事は「妥協なしに手続きを進める」として、支払いに応じない場合は財産の差し押さえなども検討する方針ですが、天野氏は県に対して命令の取り下げなどを求める訴えを起こしていて、回収は困難を極めそうです。

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/G7Ci85R

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/v9rEuxK

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/JYaR6tk

TBS NEWSカテゴリの最新記事