コロナ検査キットや注射器まで看護事業で出たごみ約キロを家庭ごみと偽り捨てた疑い女ら人逮捕

コロナ検査キットや注射器まで看護事業で出たごみ約キロを家庭ごみと偽り捨てた疑い女ら人逮捕

コロナ検査キットや注射器まで…看護事業で出たごみ約3キロを家庭ごみと偽り捨てた疑い 女ら3人逮捕

 看護事業で出た産業廃棄物を家庭ごみと偽り、家庭用のごみ捨て場に捨てたとして、訪問看護などを行う事業所の事務長の女ら3人が逮捕されました。

 廃棄物処理法違反の疑いで逮捕されたのは、医療法人・新生十全会が運営する「訪問看護ステーションほほえみ」の事務長・西原晶子容疑者(49)と施設の管理者・森田佳子容疑者(53)ら3人です。

 警察によりますと、西原容疑者らは今年5月、医療施設から出たビニール袋や注射針などの廃プラスチック類など計2.89キログラムを家庭ごみと偽り、歩道上に設けられた家庭用のごみ捨て場に捨てた疑いです。
 本来、事業所から出るごみは事業系廃棄物として家庭用ごみと分けて処理しなければならず、特に廃プラスチックなどの産業廃棄物は、専門の業者に委託して処理をする必要があります。

 今年3月に、警察に情報提供があり、捜査を進めたところ、森田容疑者ら従業員がごみを捨てている姿を確認。捨てられたごみ袋の中からは新型コロナウイルスの検査キットや注射器などが見つかっていて、「ごみを捨てる際は私服で行くように」「直近ではなく一つ離れたごみ捨て場へ捨てに行くように」などと、西原容疑者から指示が出されていたいうことです。

 調べに対し、西原容疑者は「森田容疑者らが施設から排出された事業系廃棄物を捨てていたことは間違いないが、私は指示をした覚えはない」と話し、森田容疑者は「施設から出たごみとして捨てたことには間違いないが、違法だとは知らなかった」と、2人とも容疑を否認しているということです。

 警察は、この事業所が設立された2016年ごろから違法なごみ処理を行っていた可能性もあるとみて、詳しい実態などを調べています。

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