天気急変でゲリラ雷雨氷塊東京2日連続の猛暑室内でも熱中症の危険(2023年7月11日)

天気急変でゲリラ雷雨氷塊東京2日連続の猛暑室内でも熱中症の危険(2023年7月11日)

天気急変でゲリラ雷雨&“氷塊” 東京2日連続の猛暑 室内でも熱中症の危険(2023年7月11日)

 東京は2日連続で35℃を超えるなど、全国各地で猛暑日となりました。午後からは各地でゲリラ雷雨が発生し、帰宅の際には注意が必要です。

■天気急変 ゲリラ雷雨&“氷塊”

 激しすぎる雨。排水はできなくなりました。11日午前10時ごろ。青森で発生したゲリラ雷雨。扇風機が回っているのは、強い風のせいです。青森空港を映したカメラ。上空をまとまった黒い雲が流れます。雨柱も見えます。その後、視界がかすむほどの雨が15分ほど降り続きました。北日本は大気の状態が不安定になり、局地的に雨雲が発達しました。

 北海道では、雨に交じって「氷の塊」まで降りました。警戒が必要なのは、ゲリラ雷雨だけではありません。

■“連日猛暑”東京52人が熱中症 
 
 都内は2日連続、猛暑日を観測しました。外にいるだけで危険な暑さです。心配なのは熱中症です。

 都内では11日午後3時の時点で熱中症の疑いのある男女52人が搬送されました。

■岐阜の小学校19人 病院に搬送

 岐阜県各務原市の小学校では午前10時半すぎ、熱中症の症状を訴えた19人の児童が病院に搬送されました。真夏日の暑さのなか、校庭に全校児童が集まり学校の創立150周年記念の航空写真の撮影をしていたということです。

■“連日猛暑”炎天下の工事現場

 この猛烈な暑さから、逃れらない人たちもいます。炎天下の建設現場。屋上をサーモグラフィカメラで撮影すると…。地面の温度は45℃まで上昇しています。体温をはるかに超える、危険な暑さです。それでも…。

 大和ハウス工業 現場責任者 山下裕幸さん:「今年、まだ7月だが当現場から熱中症にかかった人は一人も出ていない」

■熱中症対策に「50円自販機」

 空調が付いた作業服だけでなく、他にも徹底した熱中症対策が。現場にスポーツドリンク専用の自動販売機を設置。しかも1本、50円と通常の3分の1ほどの値段です。

 建設現場で働く人:「金額も50円で買いやすい。値段で準備してくれるのは作業員側としては非常にありがたい。非常に活用している」

 値引きした分の差額は会社が福利厚生として負担しています。

 大和ハウス工業 現場責任者 山下裕幸さん:「熱中症対策は諦める訳にはいかない。常日頃から積み重ねがあってこそ対策ができる」

■白系&薄ピンク 20℃低く

 体感温度を下げるため、街の人たちが心掛けていることは。

 20代:「全身真っ白でおしゃれと暑さ対策。白だったら暑くないかなと」

 暑い日に着るべき衣服。新たな研究では意外な色が。

 武蔵野美術大学 北徹朗教授:「我々の実験では薄ピンクが帽子の中の温度を最も上げなかった」

 武蔵野美術大学・北教授の実験です。真夏の炎天下で帽子を並べ、温度を計測。薄ピンクが一番、熱がこもりにくいという結果が出ました。

 武蔵野美術大学 北徹朗教授:「白系、淡い色を着ると20℃以上表面温度が低く抑えられる可能性が高い。色に注意してもらうだけで変わってくる」

■エアコン使用&水分補給を

 気温と湿度が高い時期。危険なのは屋外だけではありません。東京・足立区で高齢者の自宅を訪問する看護師は…。

 訪問看護ステーションブロッサム 管理者 近藤弘子訪問看護師:「エアコンを付けていない人が多い。エアコンがない人もいるので、熱中症にならないようにエアコンがある人はエアコンを付けてもらう」

 86歳の高齢女性を訪ねた時には…。締め切った部屋でエアコンを付けていませんでした。2週間ほど前には。熱中症とみられる症状で歩けないほどに。水分を取ることも難しく、点滴を受けたといいます。

 訪問看護師:「のど渇いていると分からないじゃないですか」
 女性(86):「分からない」
 訪問看護師:「ここに置いてある水を飲めたら飲んで」
 女性(86):「そうですか」

 定期訪問に加え、ボランティアの見回りもしています。

 訪問看護ステーションブロッサム 西村直之代表:「声掛けを徹底して、看護師が1人の命を守るという対策をやっていきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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