米国がウクライナへのクラスター爆弾供与の決定に各国から反対の声ウクライナの次は自分たちかもロシアの脅威にさらされるNATO前線の街news23TBSNEWSDIG

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米国がウクライナへの「クラスター爆弾」供与の決定に各国から反対の声 “ウクライナの次は自分たちかも”ロシアの脅威にさらされるNATO前線の街【news23】|TBS NEWS DIG

国際条約で使用が禁止されているクラスター爆弾。アメリカがウクライナへの供与を表明した一方で、西側諸国からは供与に否定的な意見が出ています。11日から始まるNATO首脳会議はロシアに対して一枚岩となることができるのでしょうか。

1つの爆弾から、多くの小型爆弾を広い範囲にまき散らす「クラスター爆弾」。
殺傷能力の高い兵器で国際条約で使用が禁止されています。

ただ、アメリカやロシア、ウクライナは、この条約に加盟していません。

この兵器についてアメリカ政府は7日、ウクライナへの供与を表明。

7月10日都内で会見した駐日ウクライナ大使は・・・

ウクライナ コルスンスキー駐日大使 
「クラスター爆弾を使用するのは戦場のみです。我々の領土にロシア軍が築いた防衛線を崩すのに有効だからです」

ただ、NATO=北大西洋条約機構の加盟国からは供与に反対する声も出ています。

イギリス スナク首相
「イギリスはクラスター爆弾の製造と使用を禁止し、使用をやめさせる条約に署名している」

また、ロイター通信によりますとスペインやカナダ政府も反対の立場を示しています。

スペイン国防相
「この爆弾ではウクライナは正当防衛を実現できない」

カナダ政府
「使用を支持しない」

賛否が分かれるクラスター爆弾の供与。
7月11日、ヨーロッパ北部のリトアニアで行われるNATOの首脳会議にはバイデン大統領も出席しクラスター爆弾について議論される見込みです。

そのリトアニアの空軍基地ではNATOによる航空演習が行われました。

記者 
「コックピットにやってきました。パイロットたちが戦闘機に給油を行うための準備を行っています」

演習では、輸送機から戦闘機への空中給油などを実施。

今回、NATOへの加盟を申請しているスウェーデンの戦闘機も参加しました。

NATO司令官は、同盟国が連携して領空警備を行うことがロシアへの抑止となると話します。

NATO 共同航空作戦センター ハロルド・バン・ピー司令官
「基本的に誰であれ、例えばロシアに対してであっても、我々が集団で取り組んでいること、集団防衛であることを示したいのです」

また、危機感を示すのはリトアニア政府の高官です。

リトアニア ジルヴィナス・トムクス副国防相
「(ロシアは)NATOと戦争を始める一歩手前まで来ています」

リトアニアはロシアの飛び地「カリーニングラード」とロシアの同盟国、ベラルーシに接しているNATOの前線なのです。

多くのリトアニア市民はウクライナに軍事品を送るための"募金"に参加。無人戦闘機や防空レーダーが戦地に送られました。

"ウクライナの次は自分たちかもしれない"。
リトアニア市民はロシアの脅威を切実に感じているのです。

募金を主催するNGO ヨナス・オーマンさん
「市民はウクライナのために何かすることがどれだけ重要か、理解しています。もしロシアがウクライナで勝利すればワグネル、ミサイル、戦車、すべてがここに来ます」

ロシアの脅威にどう対応するのか、7月11日、注目のNATO首脳会議が始まります。

■“クラスター弾”の殺傷能力とは
小川 彩佳キャスター:
アメリカがウクライナに供与を決めた、NATOの中でも賛否がわかれるクラスター爆弾、これはどのようなものなのでしょうか?

山本 恵里伽キャスター:
このクラスター爆弾はミサイルのように地上から発射される場合と、戦闘機から上空から投下される場合とがあるということです。一つの大きなこの親爆弾の中には、子爆弾と呼ばれる小さな爆弾がたくさん入っています。

子爆弾は、500ミリ缶を少し長くしたような大きさです。子爆弾が一つの親爆弾の中に200個ほど入っているものもあります。この子爆弾が上空からばらまかれるという仕組みになっています。

そしてもう一つ見ていただきたいのが、実際に2002年にアメリカ軍がアフガニスタンで使用したクラスター爆弾の残骸です。

筒状のものは、爆発の衝撃で変形してしまっています。プロペラのようなものがあり、特に注目していただきたいのは、チョコのようになっている鉄の塊です。細かい溝がたくさんありますが、この一つ一つの鉄の破片がばら撒かれる。散らばることによってかなり高い殺傷能力ということが伺えます。

小川キャスター:
これ全て粉々に割れますと1センチ四方にも満たないような形の破片が超高速で拡散されます。
去年5月JNNはウクライナの街、ロシア側のクラスター爆弾が落とされた街を取材しています。その映像を見ると、壁に無数の穴が開いているのが確認できます。瞬時にこうして壁をえぐってしまう、こういった残虐性そして無差別性というのを確認することができます。

山本キャスター:
親爆弾一つでサッカー場3面分ほどの殺傷能力があるとも言われていますね。

もう一つ、このクラスター爆弾には問題点があります。不発弾の多さなんですよ。なぜ問題なのか、地雷のように、不発弾がその土地に残ってしまって、市民の方を長年にわたって危険にさらすことになってしまうんです。

こうした性質から…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230711-6096638)

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