新橋ビル爆発火災 現場のカフェバー「調理はIHで」 築50年超…昔のガス管から?(2023年7月4日)
3日、東京・新橋で起きた爆発火災です。ガスが原因とみられる今回の火災ですが、現場の店ではガスの契約をしておらず、店長は「調理には電気を使っていた」と話していることが分かりました。では、事故はなぜ起きたのでしょうか。
■現場のカフェバー「ガス契約せず」
ガス爆発の可能性が考えられた3日の火災。しかし、カフェバーの関係者から“不可解”な話が相次ぎました。カフェバーの店長は警視庁に対し、「調理にガスは使っていない。電気を使っていた」と話しているというのです。また、店の経営者もガスは使っていなかったと話しています。
爆発があった店の経営者(テレビ朝日の取材に対し):「けがをした方には申し訳ないと思う。ただ、バーの調理はIHを使っていてガスを使っていない。なぜ爆発が起きたのか分からない」
さらに、捜査関係者への取材で、店はガスの契約すらしていなかったことも新たに分かりました。一体なぜ、爆発が起きたのでしょうか。
3日午後3時20分ごろ、新橋駅近くのビルの2階にあるカフェバーで爆発が起き、火が出ました。警視庁などによりますと、20平方メートルが焼け、爆発の影響でカフェバーの店員や通行人合わせて4人が重軽傷です。
店長の男性は警視庁に対し、爆発が起こった瞬間のことを「ガス臭い下水の臭いがした。ガス臭いなと思いながら、喫煙室でたばこを吸おうとライターを付けた瞬間に爆発した」と話していました。
■築50年超…昔のガス管から?
店ではガスを使っていないことから、店長はガスの心配をせずに火を付けたのでしょうか。インターネットの賃貸情報サイトを見ると、爆発があったビルは1971年に建てられ、築年数は50年を超えています。
元小田原市消防本部・永山政広氏:「約50年前の建物ということですから(過去に)2階でも何らかのかたちでガスを使っていた可能性は高い」
建物の中にはガスの配管があった可能性があるといいます。
元小田原市消防本部・永山政広氏:「今回のテナントが入居する際、場合によってはガスは使わないからと配管を遮断してすべてIHや電化製品でガスの代用をしていたと考えられる。そうするとガスの配管は壁の中に残っていたり、撤去されたとしても1階から3階を通過するような配管は通っていたと思う」
2階でガスを遮断していたとしても、他の階からガスが漏れた可能性があるというのです。
元小田原市消防本部・永山政広氏:「ガス漏れはガス管が劣化すると起きる。都市ガスは空気よりも軽いので下の方で漏れたものがとんでもない所に流れ込むことがまれにある。1980年に静岡駅前で爆発が起きて大勢が亡くなる事故があった。これも地下で漏れたガスが1階に流れ込んで爆発したので、漏れた場所と違う所で爆発を起こすこともある」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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