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通報の7分後に救急車が到着も「近づくことができませんでした」長野・立てこもり事件の活動記録を入手|TBS NEWS DIG
長野県中野市で警察官など男女4人が殺害された事件からまもなく1か月。JNNが入手した消防の資料からは、立てこもりという特殊な状況の中、近くにいる被害者を救助できないという緊迫した状況が見えてきました。
先月25日、長野県中野市で散歩をしていた女性2人と、警察官2人の合わせて4人がナイフや猟銃で殺害された事件。
容疑者の男はその後、およそ12時間にわたって自宅に立てこもりました。警察官2人を銃で殺害した疑いで逮捕された青木政憲容疑者(31)。
捜査関係者によりますと、当初は「撃たれると思ったので先に撃った」などと供述。しかし、その後供述を変え、容疑の一部を否認しているといいます。
「銃を構えたが、いつの間にか発射していた」
JNNが入手した当時の消防の活動記録です。消防が事件を覚知したのは午後4時31分。その7分後には救急車が現場に到着しました。
「傷病者が複数いると判明」
消防は救急隊を追加で派遣し、現場に指揮本部を設置します。
「現着時は接触出来ず」
記録を残したのは、刺された女性の1人=村上幸枝さん(当時66)を収容した救急隊員です。
記者
「傷病者はこの建物の裏。すぐ近くにいる状況でしたが、銃を持って立てこもった容疑者の自宅も近くにあります。安全が確保されるまで近づくことができませんでした」
倒れている村上さんを救急車に収容できたのは、到着から22分後の午後5時19分。その後、銃撃された警察官=池内卓夫さん(当時61)と玉井良樹さん(当時46)を収容。被害者4人のうち、ひとりだけ翌日まで救出できない人がいました。
立てこもり現場に倒れていた竹内靖子さん(当時70)は1番最初に襲われたとされ、およそ12時間現場に残されたまま翌日、その場で死亡が確認されました。
対応にあたった中野消防署は、精神的ショックや、大きなストレスを抱えた救急隊員も少なくないと話します。
消防は、事件の体験を語り合う場を設け、精神医療チームによる面談も実施。
静かな住宅地を襲った凶悪な事件は、多くの人の心に傷を残しています。
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