“背脂不足”ラーメン店ピンチ…仕入れ価格コロナ前の約2倍 理由は「人材足りない」(2023年6月23日)
小麦や豚肉など食材の値上がりが相次ぎ、ラーメン業界にピンチが訪れています。さらにラーメンには欠かせない、豚の「背脂」が不足し、値上がりしています。
■背油不足…業者から「いくら言ってもダメ」
都内にあるラーメン店。麺の上には、こぼれそうなほどのモヤシと肉厚なチャーシュー、仕上げに豚の背脂が乗せられ、濃厚な豚骨ラーメンが完成です。
さらに、この店では無料で野菜増しや脂増しができます。
店員:「お好みは?」
客:「ヤサイ、アブラ、カラメで」「自分もヤサイ、アブラ、カラメで」
とろけるような食感を生み、スープに「うまみ」と「深いコク」を与える背脂。
客:「背脂がパンチがきいていて、おいしいです」
今、その背脂が不足しているといいます。
「らーめんバリ男」新橋本店 岩崎誠店主:「(業者から)値段を高くしても、物がないから『いくら言ってもダメです』って言われます。どうしても『アブラ増し』だったり、普通のラーメンに『背脂』も使うので。(背脂が)ある時に、いっぱい買って。冷凍庫にストックしています。絶対に切らさないようにしています」
■背脂不足の理由「豚さばく人材が足りない」
影響は、スープに背脂を振り掛ける、いわゆる「チャッチャ系」の店でもありました。
チェーン店の「来来亭」では、これまでは客が背脂の量を好みで調整することができましたが、供給不足のため現在は「多め」ができない状況となっています。
一体なぜ、背脂が不足しているのでしょうか?
岩崎店長:「豚をさばく人材が足りない。コロナで止まってしまって。働く人(外国人労働者)が、日本に来れなくなったと聞きます」
背脂の仕入れ価格はコロナ前と比較して、およそ2倍になっているといいます。
麺に使う小麦やチャーシュー、モヤシなども高騰が続いていますが、店主はなんとか値上げせずに、このピンチを乗り切りたいと話しています。
(「グッド!モーニング」2023年6月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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