毛ガニ漁解禁も全然いないオオズワイガニびっしりで(2023年6月22日)

毛ガニ漁解禁も全然いないオオズワイガニびっしりで(2023年6月22日)

毛ガニ漁解禁も「全然いない」オオズワイガニびっしりで…(2023年6月22日)

 北海道室蘭市の絵鞆漁港。21日に毛ガニ漁が解禁となり、初日の毛ガニ漁を終えた船が戻ってきました。

 カニ漁師:「毛ガニは全然いない…」

 苦笑いする漁師。船から次々に降ろされる青いカゴの中にびっしりと入っているのは“毛ガニ”ではなく、“オオズワイガニ”。今回の主役である初水揚げの生きの良い“毛ガニ”も降ろされますが、表情はさえません。

 カニ漁師:「ズワイガニが多くて駄目」「(Q.それで毛ガニが入ってこないとかある?)やっぱりあるんでないかい、影響は」

 今月、日高地方の沿岸で大量発生中のオオズワイガニ。それが、ここ噴火湾にも…。

 毛ガニの水揚げ量は約360キロ。それに対し、オオズワイガニは約429キロと大きく毛ガニを上回りました。

 室蘭漁協・後藤裕晶さん:「自分が漁協に勤めてから初めてじゃないかなと思う。かごの中に餌(えさ)を付けるが、餌も食べられたら餌代もかかるし、今の状態だと厄介者です」

 食べればおいしい“オオズワイガニ”だけに、それがたくさん取れていれば良いのでは。“毛ガニ”でなければいけない、その理由を聞くと…。

 室蘭漁協・後藤裕晶さん:「やはり価格が毛ガニの方が何十倍も高いので…」

 オオズワイガニは身が小さいため、毛ガニの10分の1以下の安い値段で取り引き。オオズワイガニの大量発生により、今後の“毛ガニ漁”に影響が出ないか懸念が広がっています。

 室蘭漁協・後藤裕晶さん:「毛ガニ漁をしているのでズワイガニが取れても仕方ないけど…毛ガニのノルマ取るためにその分、操業日数増やさなきゃいけなくなるので、漁業者にとっては痛手かなと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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