トランプ前大統領が出廷後に演説機密文書持ち出し37件の罪(2023年6月14日)

トランプ前大統領が出廷後に演説機密文書持ち出し37件の罪(2023年6月14日)

トランプ前大統領が出廷後に演説 “機密文書持ち出し”37件の罪(2023年6月14日)

 機密文書の持ち出し問題で、トランプ氏が裁判所に出廷した後の演説で無罪を訴えました。一方、起訴状ではトランプ氏が側近に文書の移動を指示するなど、捜査妨害をしていた様子も明らかになっています。

■“機密文書持ち出し”37件の罪

 大統領を退任した後、政府の機密文書を不正に扱った「スパイ防止法違反」などトランプ前大統領にかけられた嫌疑はいずれも重罪で、37件に上ります。

 連邦裁判所前の騒ぎをよそに、トランプ氏が罪状認否のため出廷。ライフルを持った警護が現れるなど、物々しい雰囲気に包まれました。

 廷内での認否手続きは、およそ45分間。腕組みして座り、時折、隣の弁護士と言葉を交わすなどしましたが、判事の前で本人は発言しなかったということです。

■トランプ氏 出廷後に誕生祝い
 
 37件の起訴内容すべてを否認し、無罪を主張したトランプ氏。裁判所を出た後、向かった先は支持者らが集まるマイアミのキューバ料理店です。

 トランプ前大統領(76):「準備はいいか?みんなに食事をふるまってくれ」

 6月14日はトランプ氏の77歳の誕生日。バースデーソングの祝福を受け、法廷闘争中でも余裕の姿勢をアピール。

 トランプ前大統領(76):「不当な起訴だ。この国は不正に操作されている。腐敗している」

■機密文書が山積み “ずさんな管理”

 来年に行われる大統領選への再出馬を目指すなか、司法省が「意図的な憲法無視」と主張する資料を開示。重要機密を含む文書が私邸で段ボール箱に山積みにされ、一部の書類が散乱。ずさんな実態が次々浮き彫りとなっています。

 トランプ前大統領が退任後にホワイトハウスから持ち出した核兵器などの機密文書はフロリダ州にある邸宅「マー・ア・ラゴ」に持ち込まれたとみられます。写真などとともに床で散らばる重要な資料、トイレの横で山積みにされた段ボール、そして、パーティーなどを行うホールの舞台です。

 司法省の起訴状によりますと、いずれも「マー・ア・ラゴ」の中で撮影されたもので、トランプ氏は「本当は見せてはいけない内容」などと言いながら、部外者に機密文書を示した疑いなどが持たれています。

 また、FBIの捜査が及ぶと側近に箱を移動させるよう指示したとされ、機密文書がずさんな管理下で扱われていたと指摘。

 トランプ前大統領(76):「腐敗した現職大統領が最大の政敵である私にでっち上げた偽の嫌疑をかけ逮捕した。どのような文書であっても、大統領には持ち出す権利がある」

 今回、合わせて37件で起訴されたトランプ氏ですが、このうち国防に関する情報を故意に保持した罪に問われているのは31件。仮に有罪となった場合、それぞれ最大で禁錮10年の刑が科される可能性があるということです。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
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