マイナ問題続出 年金が閲覧可に 共済組合担当者が入力ミス 当面“利用停止”判断も(2023年6月12日)

マイナ問題続出 年金が閲覧可に 共済組合担当者が入力ミス 当面“利用停止”判断も(2023年6月12日)

マイナ問題続出 年金が閲覧可に 共済組合担当者が入力ミス 当面“利用停止”判断も(2023年6月12日)

 国民の8割近くが申請しているマイナンバーカードを巡って、多くの問題が次々と発覚しています。なぜ多発しているのか、そして解決策はあるのでしょうか。対応に追われる現場の本音を取材しました。

■共済組合の担当者が“入力ミス”

 「不安」と「怒り」は、募るばかり…

 年金受給者(80代):「そんなの困るじゃない」「とんでもない話だよな」

 マイナンバーを巡る新たな問題は、先週水曜日、デジタル庁への問い合わせで発覚しました。

 デジタル庁への問い合わせ:「別の人の年金情報がマイナポータルで閲覧できた」

 「マイナポータル」はマイナンバーカードを持つ人が利用できる、政府が運営するオンラインサービスです。行政手続きや個人情報の確認ができます。

 総務省などによりますと、Aさんがマイナポータルを閲覧したところ、別の人=Bさんの年金情報が確認できたといいます。Bさんは地方職員共済組合の元組合員で、組合の担当者が入力を誤り、Bさんの情報にAさんのマイナンバーを紐付けてしまったことが原因とみられます。確認されたのはこの1件で、年金の支給額に影響はないとしていますが…。

 マイナンバーを巡っては公金受取口座を本人ではなく家族などの名義で登録したケースや、他人の口座を誤登録してしまったケースが相次いで確認されています。続出する問題に河野デジタル大臣の地元では…。

 平塚市福祉総務課・脇田篤史課長代理:「原則に返るというやり方に変わります」

 現場は対応を迫られていました。

■国会で追及 岸田総理が“謝罪”

 相次ぐ、マイナンバーを巡る問題。河野デジタル大臣の「おひざ元」では…。福祉総務課では去年、マイナンバーの公金受取口座を利用し、給付金の支給を行っています。しかし、来月以降に予定されている非課税世帯などを対象にした物価高騰対策の給付金の支給については、その口座を利用しないそうです。

 平塚市福祉総務課・脇田篤史課長代理:「先週決めたばかり。市民の方々の不安感もあると思うので、それが1つの理由ではある。また、問い合わせ件数が非常に多くなることが想定されるので、給付全体の迅速性を上げるために今回は口座活用を差し控えた」

 国会では…。

 立憲民主党・柚木道義衆院議員:「他人の年金情報が閲覧できる状況になっている。オレオレ詐欺とか犯罪情報に使われかねない」

 岸田文雄総理大臣:「速やかに関連するデータの総点検、再発防止策と併せて公表するよう関係大臣に指示したところであります」

 立憲民主党・米山隆一衆院議員:「7312件、他人の(保険証)情報が紐付けられたケースがあり、さらに5件では実際に他人の情報が見られた。ちゃんとこの場で謝り、賠償等について言う意思はあるか」

 岸田文雄総理大臣:「現下の誤り事案を重く受け止めている。国民の皆様に心配を掛けていることについて申し訳なく思っている」

 立憲民主党・米山隆一衆院議員:「(保険証との一体化は)河野大臣がほとんど独走で決めたんでしょ。岸田総理の任命責任、どのように考えるかお答え下さい」

 岸田文雄総理大臣:「河野大臣にはマイナンバーカードの信頼確保やデジタルガバメントの推進に取り組んでもらっており、引き続き、職責を果たしてもらいたいと考えている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事