イルカがキンメダイ“横取り” 被害増加で漁師お手上げ 観光資源の一面も…悩む対策(2023年6月8日)
キンメダイの水揚げが盛んな伊豆諸島の周辺で、イルカによる“食い逃げ”被害が増えています。ただ、イルカには観光資源の一面もあり、漁師からは困惑の声が上がっています。
■イルカの被害 去年は25.4% 4日に1回も
脂がのって、ふっくらとした食感と上品な味わいが人気の高級魚・キンメダイ。その全国有数の漁場・伊豆諸島周辺で異変が起きています。
釣り針にかかったキンメダイ。しかし、針にはキンメダイの口の部分しか残されていません。釣り上げる途中でイルカに食べられてしまったのです。
東京都漁業協同組合連合会 山口定治参事:「イルカって、かわいいものと一般的にはそう思うが、漁師さんにしてみれば本当に天敵です。死活問題ですから」
キンメダイは深海に生息していて、数十本の針が付いた仕掛けを垂らし、一気に巻き上げる一本釣りが主流です。
針に掛かったキンメダイを巻き上げている時に、浅い所を泳いでいるイルカに“横取り”されてしまうといいます。
東京都の調査によると、1年間の出漁日のうちイルカの被害に遭った日は、2018年は4.3%でしたが、翌年には18.6%と急増。去年は25.4%で、4日に1回は被害に遭っていることになります。
山口参事:「漁場についてイルカが確認された場合、必ず食われるんで。イルカがいれば、漁を切り上げて帰るようになると思う」
イルカには観光資源としての一面もあることから、都は追い払うことで問題が生じないよう慎重に対策を進める必要があると頭を悩ませています。
(「グッド!モーニング」2023年6月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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