バイヤー注目はスイーツに近い『サツマイモ』そのワケとは‥大丸神戸店で「北海道展」(2022年2月16日)

バイヤー注目はスイーツに近い『サツマイモ』そのワケとは‥大丸神戸店で「北海道展」(2022年2月16日)

バイヤー注目はスイーツに近い『サツマイモ』そのワケとは‥大丸神戸店で「北海道展」(2022年2月16日)

大丸神戸店では2月16日から北海道展が始まりました。北海道で「イモ」といえば「ジャガイモ」ですが、なぜかいま「サツマイモ」が注目を集めているそうなんです。一体なぜでしょうか。

 16日から始まった大丸神戸店の北海道展。会場には新型コロナウイルスの影響で大量廃棄が問題となった牛乳を使った「北海道塩ミルクコーンバターラーメン(1150円・税込み)」やホタテ、イバラガニを贅沢に盛り付けた「紅白ほたてといばら蟹・うに・いくら弁当(2592円・税込み)」、さらに、北海道産のもち米を使った「ジャンボいかめし(972円・税込み)」が販売されています。

 (客)
 「すごくコクがあっておいしかったです。北海道でも食べたことがあるんですけど、同じようにおいしかったです」

 会場は多くの人でにぎわっていますが、ひときわ目をひくのが、大きな「サツマイモ」です。意外な感じもしますが、バイヤーは北海道産のサツマイモに注目しているといいます。

 (大丸松坂屋百貨店 本田大助バイヤー)
 「今回はサツマイモ。(北海道は)ジャガイモとかおいしい野菜がありますが、実は北海道でいまサツマイモがおいしいのができているので」
 
 北海道は由仁町のコメ農家・八田農場の八田佳紀さんは、5年前からサツマイモの栽培を始めました。

 10月にはゴロゴロとした大きなサツマイモが収穫期を迎えました。暖かい地方で作られることが多いサツマイモをなぜ北海道で作っているのでしょうか?

 (サツマイモを栽培する八田佳紀さん)
 「(ジャガイモや玉ネギなど)町で作っているんですけど、特産品がない。そこで若手同士で話し合って、サツマイモは目新しいのでつくってみようと」

 新しい地域の顔を、と若手農家が集まってサツマイモの栽培をスタート。由仁町と、隣接する栗山町の1文字ずつをとって“由栗(ゆっくり)いも”と名付けました。そのサツマイモは、湿度と温度が管理されたコンテナの中で熟成されていました。

 どの品種が北海道の地に適しているのか?栽培と食べ比べをした結果「紅あずま」に決まりましたが、改めて分かったことがあるといいます。

 (サツマイモを栽培する八田佳紀さん)
 「本州や九州と比べて平均気温が低いので、その分、畑での栽培期間が1か月くらい長い。同じ品種でも北海道産の方がしっとりしているのでより甘みを感じやすいと思います」

 さらに八田さんたちは、収穫した時にできた傷を特殊な技法でふさぐことで長期保存を可能にし、ひと手間加えることでより甘みのあるサツマイモをつくることができたといいます。また、鹿児島や宮崎などサツマイモの一大生産地では、つるが枯れてイモが腐る「基腐病」が確認され今も深刻な被害が続いているのですが、北海道はというと…。

 (サツマイモを栽培する八田佳紀さん)
 「(基腐病は)同じ畑で何年も連続してつくると起こりやすい。北海道は面積が広いので、ほかの作物と併用して連続で作らないようにできるので、あまり病気とかはならない」

 ジャガイモではなくサツマイモという意外性に目をつけた本田バイヤーのお墨付きを得て、ようやく関西でのお目見えを果たすことになりました。

 (サツマイモを栽培する八田佳紀さん)
 「スイーツに近いようなイモだと思うので、ぜひいろんな人に食べてもらいたいと思います」

 神戸で始まった物産展では、由栗いもを使ったスイーツも販売されています。

 (客)
 「サツマイモといったら鹿児島か鳴門金時とかのイメージがある。新しいと思いますよ」
 「食べてみたいなと思いますね」

 若き農家の思いが詰まったサツマイモ。北海道展の新たな名物になるのでしょうか?

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