「僕ってこんな顔?」マイナカードに別人写真、市役所が写真を紛失?担当者は…【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

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「僕ってこんな顔?」マイナカードに別人写真、市役所が写真を紛失?担当者は…【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

顔写真が別人のものになったマイナンバーカードが交付されていた事がわかりました。なぜ、このような事が起きてしまったのか?取材すると、市のずさんな対応が明らかになりました。

■マイナカードに別人写真「僕ってこんな顔?」

山内あゆキャスター:
「カードが交付されたら写真が全く別人のものだった」、こんなことが起きてしまいました。取材をすると、市の杜撰な対応が明らかに。なぜこのようなことが起きたんでしょうか?

マイナカードを発行された男性に話を聞くことができました。

三重県松阪市に在住の70代男性
「マイナカードが交付されて写真を見た時に、僕ってこんな顔しとんのかいなって。人に見てもらったら『全然違う』って言われた」

一体どのような流れだったのでしょうか。

今年2月に松阪市内の申請会場で、夫婦一緒にマイナカードの申請を行いました。その時に、市からの委託業者によって、その場で写真撮影をしてもらいました。

申請から2週間後に、男性の妻にはカードが交付されました。ただ男性には通知が来ませんでした。男性は「僕だけ来ないから、おかしいな」と思い始めたそうです。

さらに、その2週間後に「マイナカードを交付できますよ」という通知が来ましたが、交付されたマイナカードを見たところ、顔写真が“どうも自分ではない”と思ったそうです。そこで、いろんな人にも見てもらって、市役所に行って、一体どういうことなのかと説明を求めたそうです。

「市の職員から『写真を紛失してしまった』と言われ、『あったヤツを適当に貼った』とはっきり言われた」と70代の男性は取材に答えました。

■市役所が写真を紛失?担当者は…

そこで、JNNは松阪市役所に取材を申し込みました。担当者は「『適当に貼った』とは言っていないが、適当だと思われても仕方がない」と話しました。
さらに詳しく状況を聞いてみると、委託業者が、デジカメで撮影した写真は、SDカードのデータが破損してしまい、写真がわからなくなってしまった。だから同じように“夫婦で申請に来ていた”別の男性の写真を誤って使ってしまったと説明をしました。

結果どうなったかといいますと、新たに写真を撮り直して、新しいマイナカードが届いたそうです。男性は「正直に言ってもらえたら、もっと早く写真を撮り直したのに。保険証と紐付けて申請したけれども、ミスがこれだけ多いと不安はあります」と話していました。

井上貴博キャスター:
今回は役所の人為的なミスが大きそうですけど、そもそもマイナカードを普及させることで、「役所の皆さんの業務効率化できますよね」「負担軽減できますよね」とマイナカードを進めていこうとしていた。
でも、あまりに急いでいるので現場の負担になってしまってミスも出てきています。

サッカー元日本代表 大久保嘉人さん:
僕もマイナカードを取りに行くまでに非常に時間がかかりました。予約をして取りに行かないといけない。そうすると取りに行かない人が出てくると思いますし、そういうところから見直してほしいと思います。
こういうミスがあると個人情報が、どこまで守られているのかが不安になりますね。

山内キャスター:
マイナンバーの取り組みは、どんどん進んでいます。6月2日に参議院本会議で「改正マイナンバー法など関連法」が成立しました。これによって、“紙の健康保険証”が廃止されて、原則、マイナ保険証に来年の秋から一本化されることになります。
その他にも、マイナカードを速やかに交付する「特急発行・交付」の創設などが決まっています。

大久保嘉人さん:
デジタル化する方向性については“アリ”だと思います。楽になって、取りやすくなると思います。その分しっかりと、システムを作ってくれないと、取り行かない人も絶対出てくると思います。

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