近畿各地で大雨 線状降水帯の発生や「緊急安全確保」も 今後も河川氾濫や土砂崩れに警戒

近畿各地で大雨 線状降水帯の発生や「緊急安全確保」も 今後も河川氾濫や土砂崩れに警戒

近畿各地で大雨 線状降水帯の発生や「緊急安全確保」も 今後も河川氾濫や土砂崩れに警戒

 近畿各地での大雨を受けて、2日午後、気象台は会見を開き、河川の氾濫や土砂災害などの厳重な警戒を呼びかけています。

 西山耕平記者「午前10時をまわりました。大阪ミナミの道頓堀です。雨の勢い、激しさが増してきました」

 時間の経過とともに強さを増す雨。梅雨前線と、台風から暖かく湿った空気が流れ込み、朝から大雨となった近畿各地。

 泉達也記者「神戸・南京町は先ほどから雨が強くなってきってきました。観光客で賑わう場所もほとんど人の姿が見えません」

 同じころ、神戸・南京町では人通りはまばらになっていました。

 JR大阪駅では…
「(Q、雨の状況で私鉄も止まると…)それは困りますね。帰りようがない。京都からなので」
「大阪に身内があるので、泊まらせてもらいます」
「もしかしたら会社の方で(電車の)ダイヤの関係で早く帰れと指示があるかもしれない」

 大泉純子記者「兵庫県豊岡市では未明から降り続いた雨がさらに強くなってきました。コウノトリのヒナが3羽、雨に打たれています」

 和歌山市内では、大雨に加え強い風も吹き荒れ、傘が飛ばされそうになる人も。

 気象庁などは正午、和歌山県北部で線状降水帯が発生したと発表。和歌山市では1時間の雨の量は観測史上最大の71.5ミリを記録しました。

 また、奈良県南部でも午後1時すぎ、線状降水帯が発生し、非常に激しい雨が同じ場所で降り続きました。

 大雨の影響で兵庫県西宮市では、排水が追いつかず、大量の水が勢いよく流れていました。

 また大阪府和泉市では、道路が水で覆いつくされていました。

 坂梨俊記者「午後0時半すぎのJR大津駅前です。朝から降り続いた雨の影響でしょうか、歩道に大きな水たまりが出来ています」

 大雨により、大阪府の大和川や奈良県の複数の河川では現在も氾濫の恐れがあり、警戒レベル4相当の氾濫危険情報がが発表されています。

 古井林太郎記者「氾濫危険水域に達した堺市の石津川に来ています。川の水は茶色く濁り、流れは速く、激しくなっていて、時折ゴミや木の枝が流れる様子が見られます」

 加藤沙織記者「大阪市中央区です。第二寝屋川ですが、川の水が溢れ出して、通路まで川のようになっています」

 また和歌山県内では、海南市、紀美野町、広川町、九度山町に警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されました。ただちに命を守る行動をとるよう呼びかけられています。

 午後3時すぎ、大阪管区気象台などは今後の大雨の近畿への影響について会見を開きました

「まず大雨・浸水被害が、近畿の北部で夕方くらいまで、中部で夜遅くまで。大雨・土砂災害は、土の中の水分が急には下がらない。長いところは明日の明け方くらいまで継続になるだろう。2日の12時から3日の12時までの24時間予想雨量は、近畿の北部で100ミリ、中部で180ミリ、南部で200ミリを見込んでおります」

 気象台は引き続き土砂災害や川の氾濫などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

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