笹子トンネル崩落事故 遺族が求め続けてきた「現場社員との対話」初めて実現(2023年5月31日)

笹子トンネル崩落事故 遺族が求め続けてきた「現場社員との対話」初めて実現(2023年5月31日)

笹子トンネル崩落事故 遺族が求め続けてきた「現場社員との対話」初めて実現(2023年5月31日)

 2012年、9人が犠牲になった笹子トンネルの事故で、遺族とトンネルを管理する中日本高速道路の現場社員との対話が初めて実現しました。

 2012年12月2日、中央道上りの笹子トンネル内で天井板が崩落し、男女9人が犠牲になりました。

 事故で娘の石川友梨さん(当時28)を亡くした石川さん夫妻は事故から10年以上にわたり、原因究明や再発防止のために現場社員との対話を求め続けてきました。

 石川信一さん:「ただ1点、娘たち息子たちの命が奪われた理由が知りたいがためにお会いできないかということを望んできました」

 事故から10年の去年、中日本高速の小室俊二社長に遺族側が直接訴えたこともあり、初の対話の場が作られました。

 石川信一さん:「(Q.(対話が)できると聞いた時の気持ちは?)喜びが一番でしたが、今まで通りと変わらないような対話で終わってしまったというのが現実ですね。次の2度目が開かれることを強く願っている」

 石川佳子さん:「絶対にやっていただこうと思っている」

 対話は今月10日に非公開で行われ、小室社長が会見で明らかにしました。

 中日本高速道路株式会社・小室俊二社長:「(Q.なぜ今回初めて対話が行われたのか?)(これまでは)直接ご遺族様と社員が対話することに社員がある程度、負担を感じるのではないか。そういった議論を踏まえながら私が社長になった時点で改めて私自身が(対話実現を)考えて判断しました」

 中日本高速は対話を今後も続ける方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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