自衛隊、米軍も参加 韓国・済州島で“大量破壊兵器の拡散防止”訓練 北朝鮮反発も…「強固な協力の必要性」｜TBS NEWS DIG
韓国では、大量破壊兵器の拡散を防ぐための訓練が自衛隊やアメリカ軍も参加して行われました。北朝鮮などを念頭においたものとみられます。
きょう、韓国・済州島の海軍基地では…。
記者
「韓国海軍の特殊部隊が不審船と設定した船に向かっています」
PSI＝大量破壊兵器拡散防止構想の海上訓練が行われました。PSIとは、世界100か国以上が参加する、大量破壊兵器の移転や輸送を連携して阻止する取り組みです。
今回の訓練は韓国軍と海上自衛隊、アメリカ軍、オーストラリア軍などが共同で実施。メディアには韓国海軍や海洋警察などによる船への立ち入り検査の訓練が公開されました。
記者
「大量破壊兵器が積まれていると設定した船に続々と海洋警察の職員が乗り込んでいきます」
不審船に乗り込み、船に積まれていた大量破壊兵器を発見、押収する手順が確認されました。
PSIは「特定の国に対するものではない」との立場をとっていますが、北朝鮮は訓練の実施前から敏感に反応し、こう反発していました。
朝鮮労働党 李炳哲 中央軍事委員会副委員長
「アメリカは韓国はおろか、日本、オーストラリアをはじめとする追従勢力を集め、主権国家に対する海上封鎖を既成事実化したPSI訓練を行おうとしている」
こうしたなか、きのう開かれたPSIの高官会議で出された共同声明は。
PSI高官会議の共同声明
「国連安保理決議に反する核兵器・弾道ミサイル開発など、進化する大量破壊兵器の脅威に対抗するための、より強固な協力の必要性を強調する」
このような文言が盛り込まれ、直接名指しはしていないものの、核・ミサイルの開発を進める北朝鮮を意識したものとなりました。
衛星と称し、弾道ミサイルとみられるものを発射した北朝鮮。国際社会が圧力を強めています。
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