岸田総理長男“公邸忘年会”波紋…元総理秘書官「言語道断」 専門家「またやったか」(2023年5月26日)

岸田総理長男“公邸忘年会”波紋…元総理秘書官「言語道断」 専門家「またやったか」(2023年5月26日)

岸田総理長男“公邸忘年会”波紋…元総理秘書官「言語道断」 専門家「またやったか」(2023年5月26日)

 週刊文春で、岸田文雄総理大臣の長男で総理秘書官の翔太郎氏が総理公邸で宴会を開き、赤じゅうたんの上で“ひな壇撮影ごっこ”をしていたと報じられ、岸田総理は釈明に追われました。

■岸田総理 弁明に追われる「本人に厳しく注意」

 岸田総理:「国民の皆さんの不信を買うようなことであるならば、これは誠に遺憾なことであると思っております」

 眉間にしわを寄せながら、苦しそうに言葉をひねり出す岸田総理大臣。その原因は…。

 総理公邸の階段で並んで立つ12人の男女。中心にいるのは岸田総理の長男で、総理秘書官の翔太郎氏です。

 サンダルをはき、笑みを浮かべています。別の写真では、同じ階段に寝そべる男性の姿があります。岸田総理の甥(おい)と報じられています。

 25日に発売された週刊文春によりますと、去年12月30日、総理公邸に岸田家の親族10人以上が集まり、忘年会を開いたということです。

 写真が撮られていた階段は総理公邸の「西階段」とみられ、内閣を組閣した際の“ひな壇”撮影が行われることもある場所です。

 記者会見が開かれるホールで撮られたとみられる写真。さながら“総理会見ごっこ”です。

 こちらの2人は、大臣気取りでしょうか?別の写真では、テーブルが酒や食べ物とみられるもので埋め尽くされ、宴会を開く様子も見られます。ここでも中心に座るのは、長男・翔太郎氏です。

 岸田総理と長男が住む総理公邸。居住スペースのほか、賓客を接待する機能や執務機能もあり、維持費には年間1億6000万円の税金が使われています。

 翔太郎氏の知人(週刊文春から):「ご一行にとっては“親戚の家に遊びに来た”というノリだったのでしょう」

 総理は弁明に追われました。

 岸田総理:「まず報道されているようなこと、行為については適切さを欠くものであり、国民の皆さんの不信を買うようなことであるならば、これは誠に遺憾なことであると思っております。私から本人に対して厳しく注意を行いました」「(Q.更迭しないということでよろしいでしょうか)厳しく注意をいたしました。緊張感をもって対応してもらいたい」

■野党から厳しい批判「思い出作りの場ではない」

 長男の翔太郎氏の公邸利用が、不適切だったと認めた岸田総理。野党からは、厳しい批判の声があがります。

 立憲民主党・山井和則国対委員長代理:「言うまでもなく、首相公邸は思い出作りの場所ではありません。危機管理の場所です。公私混同も甚だしい。総理が翔太郎秘書官を厳重注意したということだが、この12月30日の翌日の朝には、北朝鮮からミサイルも発射されている」

 立憲民主党・蓮舫参院議員:「年末に赤じゅうたんに寝転ぶとか、総理の秘書官が親族にそれを許して忘年会を行う。お酒が入っていたかどうかは分かりませんけれども、私これは、やりすぎではないだろうかと」

■1月には“公用車で観光”…街の人「幼稚な感じ」

 翔太郎氏が総理秘書官になったのは去年10月。その行動が問題視されたのは、今回が初めてではありません。

 山井国対委員長代理:「事実関係として翔太郎秘書官は、バッキンガム宮殿、ビッグベン、ハロッズに行きましたか」

 岸田総理大臣:「具体的な場所については、特定しないということでありますから、それは肯定も否定もしないということだと認識しています」

 岸田総理の外遊中に公用車で観光や、高級デパートで土産物を購入したていと週刊新潮が報じました。岸田総理の外遊は1月、その直前の12月に今回報じられた写真が撮影されていたことになります。

 街の人からは、次のような声が聞かれました。

 50代:「ちょっと非常識かな。幼い、幼稚な感じがしました」

 20代:「岸田総理の息子さんとか関係なく、大人がああいうことをしていること自体、不快」

 60代:「それはダメだよね。二度とやらなきゃいいんじゃないかな。人は間違いを起こすから」

 宴会当日には、総理も居合わせていたことが分かりました。

 松野博一官房長官:「(Q.写真撮影の際、総理もいたのか?)報道は、年末の親族の来訪時のもの。総理も私的な居住スペースにおける食事の場に一部、顔を出され、あいさしたと聞いている」

 午後の会見も、釈明に追われました。

 松野官房長官:「公邸内の私的な居住スペースにおいて、親族と食事を共にすることは、特段問題ないと認識。一方、総理の迎賓機能・執務機能を有する公的なスペースにおいて、今回報道された行為について、総理は報道により認識したため、事実関係を確認のうえ、厳しく注意をしたと聞いている」

■総理秘書官経験者「言語道断」「私邸ではない」

 翔太郎氏と同じく総理秘書官を務めたことのある江田憲司議員に話を聞きました。

 総理秘書官を務めた 立憲民主党・江田憲司衆院議員:「言語道断。多額の税金をかけて整備した総理公邸は、単なる総理の私邸ではなく、れっきとした危機管理官舎」「(Q.江田さんの秘書官時代に、食事会などは?)全くありません。(当時も)公邸にしっかりした会議室があって、そこで関係閣僚や官僚を呼び集めて、正式な、まじめな会合を開いたことはありますが。そこで宴会を開いたり、酒を飲んだりすることは一切ありません」

■政権に影響必至か…専門家「またやったか」

 総理の親族という立場と、秘書官という立場。専門家は、政権への影響も免れないと話します。

 政治アナリスト・伊藤惇夫氏:「またやったかという感じ。アラ探しではなく、本人がすべて問題を引き起こしている。せっかく上昇した内閣支持率が、息子に足を引っ張られるんじゃないか。常識で考えて、公邸で宴会するって、考えつかない。食事会という名の宴会をやってたわけでしょ。もし総理が顔を出されていたというのであれば、総理にも責任がある」

(「グッド!モーニング」2023年5月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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