「酒癖が悪い」千葉・村議会議長の素顔 公用車内で女性職員に暴行か…傷害容疑で逮捕(2023年5月18日)
千葉県長生村の村議会議長が傷害容疑で逮捕されました。議長をよく知る人は「普段から酒癖が悪かった」と証言しています。
■容疑者の知人「罵声をあびせたり…」
警察官に囲まれ、ゆったりと歩く男。眉間にしわを寄せ、少し疲れた表情で車に乗り込みます。
千葉県長生村の村議会議長・東間永次容疑者（77）。先月7日、公用車を運転していた27歳の女性職員に腕を殴るなどして、けがをさせた疑いが持たれています。
容疑者をよく知る人物は、酒癖が悪い一面があったと話します。
東間容疑者の知人：「よく焼酎のウーロン茶割りは飲んでいる。（お酒）結構強いと思う」「（Q.普段、何倍くらい飲んでいた？）10杯や12～13杯はやってたように思う。あの人と一緒に飲みたくないなというのが本音」「（Q.なぜ飲みたくない？）自分が気に入らないと、罵声をあびせたり、暴言を吐かれたり、雰囲気が悪くなる」
■隣に座った副議長「暴行は見てない」
トラブルが起きたのは、役場に人事異動があり、歓送迎会の2次会後のことです。
事件のあった公用車。東間容疑者は当時、後部座席に座っていて、運転席に座っていた職員の女性に対して、シートベルトで首を絞めたり、髪を引っ張ったりしたということです。
帰り道の公用車には、東間容疑者と副議長、職員ら6人が乗車。飲酒をしていない女性職員が運転手をしていたところ、後部座席から殴るなどして全治2週間のけがを負わせたといいます。
暴行当時の様子について、東間容疑者の隣に座っていた副議長は、けがをした場面を見ていないと説明しているということです。
木嶋晴一副議長（72）：「暴行は見ていません。記憶にありません。女性職員が助けを求めている様子はありませんでした」
■定員16人に16人立候補 無投票で再選
密室の車内で何が起きたのでしょうか。容疑者の印象について、近所の人は次のように話します。
村の住民：「ボス的な感じはありました。体も大きいし、声も大きいし。リーダーシップを持った人だった」
九十九里浜に面し、田んぼや畑が広がる長生村。人口1万4000人足らずで、千葉県唯一の村です。
去年4月、村の議会議員選挙では定員16人に対して、16人が立候補。東間容疑者は無投票で再選を果たします。
東間容疑者の知人：「信頼があって、地域のために注力して、住民の声を聞いて、対応してくれた方です。（事件は）何かの間違いじゃないかなと思った」
■辞職促すも「俺は悪いことやってない」
東間容疑者は30年以上、村議を務め、去年議長に就任。議員を務めたこともある小高陽一村長は、次のように話します。
千葉・長生村 小高村長：「今9期目で、16人の議員の中で最年長だし、経歴も一番長い。そういう方だから、ちょっと一番の先輩に対して、ものを言えないとか、注意できないとか」
現職議員は、次のように話します。
長生村議会 関克也議員：「2度目の議長（就任）だったんですが、議長に就任したということで、傲慢なところが出てきたんだろうと思う」
村の職員たちもこう証言します。
長生村の職員「もともと気性の荒いところはある。ズバッと言うから、他の方から見ても、職員は疲弊している感じ」
暴行事件の発生から、逮捕まで1カ月以上。その間、周りの議員が東間容疑者に辞職を促す場面があったといいますが…。
小高村長：「他の議員が何度か辞任もほのめかして、ご本人のもとに伺ったと聞いているが。本人の答えは『俺は悪いことやってない。辞める必要はない』ということは聞いている」
■村民から怒り噴出「よろしくない」
関係者によると、東間容疑者が反省の色を見せなかったことから、被害を受けた女性は被害届の提出に踏み切ったのではないかと話します。
東間容疑者は、取り調べに対して「やった覚えはない。知らない」という趣旨の供述をしていて、容疑を否認しています。
歓送迎会後に公用車の中で起きたトラブル。村民からは怒りの声が噴出しています。
容疑者の知人：「住民としてもよろしくない。公用の車で、歓送迎会の足として使うのは、これはまずいことだと思いますね」
村役場は、公用車の利用は不適切で、歓送迎会後の利用は公務外と言わざるを得ないとしています。
現場となった車には、ドライブレコーダーが付いていて、警察は、映像の有無も含めて捜査中としています。
（「グッド！モーニング」2023年5月18日放送分より）
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