見つかった“缶”“紙”の意味は…放火か　千葉・同じマンションで連続不審火3件(2023年5月15日)

見つかった“缶”“紙”の意味は…放火か　千葉・同じマンションで連続不審火3件(2023年5月15日)

千葉県浦安市のマンションの駐輪場で、今月に入ってから、すでに3件の火災が発生しています。

14日午後9時前、消防車など7台が出動。火は約20分後に消し止められましたが、バイク1台が被害にあいました。13日午前1時過ぎには、自転車10台以上とバイク8台が焼けました。
マンションの住人：「治安がいいと聞いていたので、怖い。子育てにはいい環境かと思っていたが、まさか相次ぐとは思っていなくて」

最初の不審火は、今月3日午後11時40分ごろ。3件が同一犯によるものなのかは、まだわかっていません。

火が出た3つの駐輪場は、同じマンションの敷地内、100メートルほどの範囲におさまります。3件目は、少し離れた棟の駐輪場でした。住人によりますと、いずれも駐輪場をとらえる位置に防犯カメラは設置されていなかったそうです。

不審火は、休日や土日に起きていました。気になるのは、2件目の翌日に3件目が起きたこと。また、2件目まで夜中だったのに、14日は、時間帯が早まっています。

火災現場に残されたものから、見えてきたこともあります。警察によりますと、3件、いずれの駐輪場からも缶のようなものが見つかっているといいます。
マンションの住人：「すごいガス臭い。3日のときもガスの臭い感じが充満してて、同じような臭いが、今回（2件目）もだったので」

1件目の現場で見つかった別の缶。ラベルから探ってみたところ、付近のホームセンターなどには置いていませんでした。ただ、ネットの通販で検索すると、自転車やバイクのチェーンの潤滑油だったことがわかりました。

現場は駐輪場。この潤滑油が、もともと置いてあったものなのか、それとも何者かが持ち込んだものなのかはわかっていません。潤滑油の注意書きには『火気厳禁』『引火性があります』とあり、警察も、この缶の存在を把握しています。

缶だけではなく、不自然な場所に紙の束のようなものがありました。
マンションの住人：「新聞紙の回収とか来るときの（Q．紙の束）と思う。（Q．普段、この辺りにこうした紙の束は）ない。自転車とかバイクしかない」

3件いずれの不審火も、バイクに被害が出ていますが、そのなかには誰も乗っていないようなバイクもあったといいます。
マンションの住人：「引っ越して誰も乗っていないバイクがずっと置いてあって、よく『いくらで売りませんか』みたいな（業者の）札が。3万円とか2万円とかチラシがバイクにくっついていて、私の自転車を止める横4～5台、多分、そこから火が出た」

警察は、放火の可能性があるとみて調べています。取材を進めたところ、放火に繋がるような住人トラブルは、現段階で確認されていません。
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