【高校が謝罪】発生から公表まで6日…「防球ネット」下敷きで女子生徒重体 “責任の所在”は言及せず

【高校が謝罪】発生から公表まで6日…「防球ネット」下敷きで女子生徒重体 “責任の所在”は言及せず

【高校が謝罪】発生から公表まで6日…「防球ネット」下敷きで女子生徒重体 “責任の所在”は言及せず

札幌新陽高校の女子硬式野球部の生徒が練習の準備中に、“防球ネット”の下敷きになる事故があり、12日に高校が会見を開きました。事故にあった生徒は意識不明の重体だということです。事故を公表したのは、発生から6日後のことでした。

  ◇

札幌新陽高校 校長
「女子硬式野球部の部員生徒1人が負傷する事態となり誠に申し訳なく、負傷した生徒とご家族に謹んでおわび申し上げたい」

12日、札幌新陽高校の校長が謝罪をしたのは、今月6日に女子硬式野球部で起きた事故についてです。

事故は女子硬式野球部が大学のグラウンドを借りて行っていた、練習の準備中に起こりました。原因となったのは、ボールが外に飛んでいくのを防ぐ“防球ネット”でした。

部員の生徒5人が移動式の防球ネットを運んでいたところ、バランスが崩れて倒れ、女子生徒1人が下敷きになりました。事故にあった生徒は、頭を打っていて病院に搬送されましたが、事故から6日たっても意識不明の重体だということです。

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札幌新陽高校の生徒
「(事故にあった生徒は)授業の教室が同じでよく話をする。今でも信じられないんですけど、事故があったのはショックです」

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防球ネットは、鉄製の支柱がついていて、成人男性の身長を上回る大きさのものでした。キャスターがついているので、動かすことはできますが、相当な力がないと簡単に動かすことはできなくなっていました。(※高さ2.9メートル、幅6メートル)

当時は顧問の教師や外部のトレーナーの5人が参加していたということですが、いったいなぜ事故は起きたのか。

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――防球ネットを動かすにあたって安全対策をとっていた?

札幌新陽高校 校長
「基本的に…」

弁護士
「お答えすることは、現時点では…」

――これまでもヒヤリハットや軽微な事故は?

札幌新陽高校 校長
「いいんですかね。言っても…」

弁護士
「大前提として、今回原因のバッティングケージは大学所有。新陽高校の野球部が使用したことはない」

実は、今回、大学のグラウンド自体、使うのは初めてだったと説明しました。適切な指導はできていたか。

――(指導で)必ず4人以上で運んでくださいねとか?

札幌新陽高校 校長
「それは言っちゃっていい? 指導方法に…」

弁護士
「責任の所在に関わる分野になってくると思うので、この場では」

会見では責任の所在について言及しませんでした。

――(事故)発生から発表まで6日かかった理由は?

札幌新陽高校 校長
「けがをした生徒の家族の意向に従って、外部への発表を控えたのが第一。(発表を)望まれていなかったので、控えさせていただいていました」

   ◇

これまで生徒や保護者に3度にわたり、事故について説明をしてきたといいます。

高校では事故の原因究明と再発防止に向けて、第三者による調査委員会を設置する方針で、警察も現場の確認を行い事故の原因を調べています。
(2023年5月12日放送「news zero」より)

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