横断歩道で一時停止は「マナーではなくルール」! 悪しきマナー「岡山ルール」とは?啓発動画に反響も【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

横断歩道で一時停止は「マナーではなくルール」! 悪しきマナー「岡山ルール」とは?啓発動画に反響も【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

横断歩道で一時停止は「マナーではなくルール」! 悪しきマナー「岡山ルール」とは?啓発動画に反響も【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

ドライバーの皆さま、歩行者などが横断歩道を渡ろうとしているときに一時停止するのは「マナーではなくルール」です。
交通ルールの徹底が課題となっていた岡山県では、悪しき交通マナー「岡山ルール」なるものが…。改善に向けた啓発動画も反響を呼んでいます。

■“歩行者が譲ってくれた”場合はどうする?

上村彩子キャスター:
ドライバーの皆さん、横断歩道できちんと歩行者に道を譲っているでしょうか?これは「マナーではなくルール」です。

「横断歩行者等妨害等」違反として…
▼違反点数…2点 
▼反則金…9000円(普通車)
▼3か月以下の懲役または5万円以下の罰金

運転中、次のような場面ではどうしますか?

横断歩道に差し掛かった際に、歩行者から「急いで渡りたくないなあ、どうぞ」と譲られた場合…

交通事故鑑定ラプターの中島博史 所長によりますと「歩行者に渡る意思がある場合、歩行者が譲ったとしても、優先させなかった場合は違反に当たる」といいます。

しっかりと教習所では習っているはずなんですが、皆さんこのことを忘れがちになってませんか?

ホラン千秋キャスター:
渡る歩行者側からしても『どうぞ』というときがあるじゃないですか。それでも駄目なんですね?

田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者:
ルールですものね。でも車側が一回、一時停止した後に少しずつはチョロチョロ行かないと…。歩行者の往来が止まらないときは、停止した後は進むものですよね。そこはしょうがないものね。そこはちょっとね。

井上貴博キャスター:
ドライバー側の意見と、歩行者側の意見の両方が必ずあります。今はドライブレコーダーが設置されているので、警察もそれを見て判断することが増えているのはよいことだと思いますね。

■“岡山はとまらない…” 悪しき「岡山ルール」とは?

上村キャスター:
JAFの調査によりますと「“信号のない横断歩道”での車の一時停止率」で岡山県の数字を見ると…
▼2021年:最下位の10.3%
→9割の車が止まらなかったということに
▼2022年:20位の49.0%。
→改善は見られましたが、岡山県では交通事故の死者数が人口10万人あたりで全国最多

そんな岡山県に、独自の道路標示があります。▼道路に「星」マーク+「合図」と書いてあるものです。
この標識は「ウインカーを出して」という意味なんです。

岡山には“悪しきルール”がありまして、曲がる際にウインカーを“直前にカチッと1回程度”しか出さない方が多いそうです。
私も実際に岡山県で車に乗ったとき、ちょっと怖い思いをしたことがあります…

井上キャスター:
ハザードのサンキューサインでも2回は出しますけどね…

■トンデモ設定の啓発動画 当たり前のルールを思い出そう!

上村キャスター:
岡山県では“交通事故のルールを守ってもらおう”と啓発動画をつくりました。

啓発動画の設定では、“人々は、昔からみんな忍者”。子どもたちは、幼い頃から修行を重ね、縦横無尽に飛び回ります。

女子生徒A「これくらいできないと、いつまでも渡れないんで~」
女子生徒B「まじそれな~」

忍者のような身のこなしができないと、危険な横断歩道は渡れないという設定の動画になっています。

驚きの内容ですが、交通事故鑑定ラプターの中島所長によれば、「このような啓発動画は、熟練者ほど忘れがちな“当たり前のルール”をもう一度思い出すきっかけになる」ということです。

実際にこの啓発動画、反響がとても大きかったそうです。

井上キャスター:
危ない車も、危ない歩行者も、危ない自転車もありますからね。

田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者:
みんな、ちゃんと気をつけて。特に夕暮れは気をつけましょう。

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