【有罪判決】同僚の水筒に「漂白剤」 裁判で明らかになった“短絡的”な動機とは

【有罪判決】同僚の水筒に「漂白剤」  裁判で明らかになった“短絡的”な動機とは

【有罪判決】同僚の水筒に「漂白剤」 裁判で明らかになった“短絡的”な動機とは

職場の同僚の水筒に漂白剤を入れた罪に問われている元郵便局員の男。東京地裁は11日、男に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。裁判では男の“短絡的”な動機も明らかになりました。

私たちの取材に恐怖を語ったのは、被害にあった都内の郵便局で働く50代の男性です。

被害男性(50代)
「漂白剤入れて、それを飲んだらどうなるかってことくらい自分でわかりますよね。下手したら死んでいたかも」

今年2月、男性が職場の男子更衣室で撮影した動画に映っていたのは、同僚の65歳の男が男性の水筒に漂白剤を入れようとする犯行の一部始終でした。

被害男性(50代)
「恐ろしいですよ、本当に」

手前にあるのは男性の水筒。奥には同じ郵便局で働く65歳の男がいます。男は部屋に誰もいなくなったことを確認すると、すばやく水筒に近づきふたを外します。すると、持っていた白い容器から何かを水筒の中へ。混ぜるためか水筒を振る男。入れていたのは「塩素系の漂白剤」でした。さらに、ふたを開けてにおいをかぐような行動をとっていました。

被害男性(50代)
「一番最初に気づいたのは、(去年)12月の初旬ですが、毎日持ち込んでいる私の水筒を朝飲んだときに非常に塩素臭かった。これは誰かに入れられたなと確信しました」

男性はその数か月前から体調に異変を感じていたといいます。

そのため更衣室にスマホを設置し、水筒の様子を撮影し続けると同僚の男が映っていました。

被害男性(50代)
「ショックで手が震えました本当に」

この動画が証拠となり、男(65)は逮捕され、その後、懲戒解雇されました。

男(65)は、男性の水筒のなかに、塩素系の漂白剤を入れ、中身を飲めない状態にしたとして器物損壊の罪に問われています。

そして、これまでの裁判で明らかにされたのは、男の“短絡的”な動機でした。

被告(65)
「私を見下す感じがした。注意したら反発された」

男は、捜査段階の供述調書では「自分が再雇用されてから被害者の態度が変わり、仕事を休んでもらいたいと思った」などと述べていたといいます。

漂白剤を使ってマグカップを洗っていたときに、犯行を思いついたということです。

被告(65)
「これを飲んだら、おなかが痛くなるんじゃないかと思った」

そして判決の日の11日、東京地裁は「犯行は卑劣で刑事責任は軽視できない」として男に懲役10か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

被害男性(50代)
「子供じみた動機であきれてしまいました。自分がやったことを反省してほしい」

被害にあった男性は、男に対し、民事裁判を起こすことも検討しているということです。
(2023年5月11日放送「news every.」より)

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