ロシア戦勝記念日でプーチン大統領は侵攻継続訴え・欧米非難も…前線では混乱 民間軍事会社は再び“反抗”|TBS NEWS DIG
第2次世界大戦の対ドイツ戦勝記念日を迎えたロシア。ウクライナ侵攻開始から2回目となる演説で、プーチン大統領は侵攻の継続を訴えました。
日本時間午後4時過ぎ、モスクワの中心部「赤の広場」で行われた戦勝記念日の軍事パレード。プーチン大統領が演説で訴えたことは。
プーチン大統領
「今日、文明は再び決定的な転換点を迎えています。私たちの祖国に対して、再び本当の戦争が繰り広げられています」
第2次大戦を思い起こさせる言葉づかいや、日本の軍国主義にも言及。また、“西側が社会を分裂させ、血なまぐさい紛争を引き起こしている”と欧米を非難し、“ウクライナの人々は、西側に操られている政権の人質になった”と主張しました。そして、ウクライナ侵攻に参加する兵士らを誇りに思うとして。
プーチン大統領
「今、国の安全はあなたたちにかかっています。私たちの国家と国民の未来は、あなたたちにかかっています」
先週、起きたと発表した“クレムリンへのドローン攻撃”については触れませんでした。
一方、こちらは、きょう9日のウクライナの首都キーウ。上空で何かが爆発したような煙が確認できます。
ウクライナメディアによると、全土に空襲警報が出されていて、8日夜から9日の明け方までにミサイル25発が発射され、軍が迎撃したということです。
また、ウクライナ側は、激しい戦闘が続く東部の要衝バフムトで“ロシア側が白リン弾を使った”などと指摘しています。ロシア側は。
民間軍事会社「ワグネル」 創設者 プリゴジン氏
「ショイグ(国防相)ゲラシモフ(参謀総長)弾薬はどこだ!」
現地に派遣した部隊に“弾薬が供給されない”として、国防相などを非難し続けていた民間軍事会社「ワグネル」創設者。
一度は「“弾薬が届き始めている”との情報がある」としていましたが、先ほど大統領の演説終了直後に動画を公開。「弾薬は届いていない」としたうえで、再び。
民間軍事会社「ワグネル」 創設者 プリゴジン氏
「弾薬がなければ我々は撤退する。正規軍の部隊の1つは逃げた」
プーチン氏が侵攻継続を強調する一方、前線の混乱は続いているようです。
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