福岡県警が初公認…警察官“インフルエンサー” 異例の抜擢 2人の“特命”(2023年5月7日)

福岡県警が初公認…警察官“インフルエンサー” 異例の抜擢 2人の“特命”(2023年5月7日)

福岡県警が初公認…警察官“インフルエンサー” 異例の抜擢 2人の“特命”(2023年5月7日)

 福岡県警が、初めて春日警察署の警察官をインフルエンサーとして先月認定しました。異例の抜擢(ばってき)を受けた2人の特命とは?

■歌とダンスで…防犯&交通安全を呼び掛け

 福岡県警春日警察署。この警察署に、先月19日、福岡県警で初めてインフルエンサーとして認定された2人の警察官がいる。

 1人は、春日警察署生活安全課の九日勇人巡査長(33)。彼が制作している動画が…。

 九日巡査長:「皆さん、こんにちは。春のお日様のようにさわやかな、春日警察署の九日です」

 SNSに動画をアップし、情報を発信。歌とダンスで、防犯や交通安全などを呼び掛けている。

 そしてもう1人が、春日警察署交通第1課の柳瀬晴美巡査長(35)だ。

 柳瀬巡査長:「元々は、白バイを希望していて。(5年間)白バイに乗っていたので。その後、何をしようかとなった時に、事故を起きる前に防げないかと考えて。教育が大事かなと思うようになり、交通安全教育に興味を持ちました」

 なぜ、歌やダンスで情報を発信しようと思ったのか。

 九日巡査長:「高齢の方への防犯教室を初めてした。伝えたいことだけを伝えようと思ったら、寝ちゃっている方とかがいて、これでは人の心に残らないと思って」

■なぜ歌&ダンス?5年前にあった“きっかけ”

 先月19日、福岡県警春日警察署からインフルエンサーとして認定された九日巡査長と、柳瀬巡査長。

 2人は動画で、特殊詐欺や交通事故への啓もう活動をしている。

 去年1年間、福岡県内では分かっているだけでも、9億円を超えるニセ電話詐欺の被害が出ている。

 九日巡査長:「ニセ電話詐欺ですとか、性犯罪とか、お子さんの犯罪防止について、防犯教室をしにいったり、キャンペーンを行ったりとか、色んな活動をさせてもらっています」

 そんな被害への防犯意識を高めてもらうため、九日巡査長はこれまでSNSに動画をアップするなど情報を発信してきた。

 動画には、柳瀬巡査長の他にも警察署員や市役所、消防署の職員なども出演。

 曲に合わせて詐欺の手口を紹介するというもので、九日巡査長が歌詞や振り付けを考えているという。

 九日巡査長:「企画から出来上がりまでは、3カ月以上時間をかけて作り上げました」

 こうした防犯の呼び掛けに、歌やダンスを取り入れるきっかけとなった出来事が、およそ5年前にあったという。

 九日巡査長:「ここに来る前に、駐在所で勤務をしていた。その時、高齢の方への防犯教室を初めてした。普通に話をして、伝えたいことだけを伝えようと思ったら、眠たくなって寝ちゃっている方とかがいて、これでは人の心に残らないと思って」

 そこで、楽しく分かりやすい心に残る広報活動を目指し、K-POPの動画を見ながら練習したというダンスを取り入れ伝えてきた。

 そして2年前に、現在の春日警察署に赴任。その時に出会ったのが…。

 九日巡査長:「柳瀬巡査長です。本当にみなぎるパワーがあって、出会った時に、この人と一緒に広報活動したら、もっといいものができるだろうなっていう、ワクワク感を感じたので」

 交通第1課の柳瀬巡査長は、春日警察署交通課のキャラクターに変身して、子どもたちに分かりやすく交通安全教育を行っている。

 そしてこの動画は、撮影や編集も自分たちで行っている。

 そんな2人の取り組みが、地元の住民の間で、話題になっているという。九日巡査長の上司は…。

 春日警察署 生活安全課 嶋村健二警部補:「防犯講話ですとか、その中にあるミュージカルですね。それらの啓発が、ものすごく分かりやすいと各方面の方からいただいている」

 この地域住民の防犯意識をさらに強化するため、春日警察署は2人を公認インフルエンサーに認定したという。

 九日巡査長:「警察官から警察官だけの発信じゃなくて、町の人も巻き込んで、一緒に何か発信できたらいいなって思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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