教師の1日から考える「長時間労働」の実態 現場が考える“負担を削減できる”業務は?【Nスタ】|TBS NEWS DIG #shorts

教師の1日から考える「長時間労働」の実態 現場が考える“負担を削減できる”業務は?【Nスタ】|TBS NEWS DIG #shorts

教師の1日から考える「長時間労働」の実態 現場が考える“負担を削減できる”業務は?【Nスタ】|TBS NEWS DIG #shorts

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教師の1日から考える「長時間労働」の実態 現場が考える“負担を削減できる”業務は?

28日、文部科学省が学校の先生の働き方などに関する調査結果を公表しました。
教員の「長時間労働」が長年問題になっていますが、前回の調査からどう変化したのでしょうか。

■教員のスケジュールは分刻み…理想は“2人1組体制”へのシフト?

日比麻音子キャスター:
教員の働き方に関する調査結果が公表され、先生方はたくさん残業をされているという実態が見えてきました。

中学校の教員を対象にしたデータでは、“国が定める上限”である残業45時間を超えた割合が、2016年度だと約89%。2022年度の調査では約77%で、2016年度より減ったとはいえ、まだ8割近くです。

さらに、“過労死ライン”といわれている残業80時間を超えた割合を見てみます。2016年度の調査では、中学校の先生方の半分以上にあたる約58%が該当しており、2022年度だと約37%となっ ています。依然として高い水準だと思います。

先生方の1日の過ごし方は分刻みです。朝の出勤は早く、部活の指導をされている先生ですと朝練があります。それから職員で打ち合わせをし、授業が始まれば自分のコマを担当。空きコマがあったとしても、見回りやほかの授業の準備が必要ですから、実質「空きコマなんてない」という声も聞こえてきています。

お昼の休憩も先生方はなかなか取れず、昼食もゆっくりは食べられません。そして授業がまた午後に始まり、放課後には部活や生徒の生活指導、会議などがあります。生徒たちが帰ったあとも、準備や提出物の点検。ようやく夜遅くに帰宅しても、また準備がありますので翌朝は早く出勤するといった状況です。

私も教育実習で母校に数週間お世話になりましたが、実際にやってみると、実習生でも本当に分刻みでいろいろなことがあります。たとえ準備をしていても予期せぬことが起き、かなり体力、気力が必要だと実感いたしました。

井上貴博キャスター:
結局のところ今、教員の皆さんが“何でも屋さん”になってしまっているのが実情ですし、「教員が本来やるべき業務」と「それ以外の業務」を切り離すべきだと思うんです。でも人が足りず、少しずつ部活動などの改革をしている最中であると。

このような実態調査も大事だと思いますが、少し釈然としないのは、今回ご紹介したのは10月と11月のデータなんですよね。学校は年度末が一番輪をかけて忙しくなりますし、この数字ではさほど実情を反映できていないはずです。本当はもっと忙しく、もっと大変で、異常な状況だということになります。

歴史時代小説家 今村翔吾さん:
ちょうど僕の父親は教師で、生活指導などをしていました。僕の誕生日にも、何か問題が起きて帰ってこなかったことを思い出しましたね。

日本の教育では1人の先生が1つの担任を持つことが当たり前のようになっていますが、こうしたスケジュールを考えると、「朝から働く先生」と「お昼から働く先生」のツーマンセル(=2人1組体制)にするのが適当なのではと思います。

1人の先生がいろいろな人に目配りするのがいいことのように思われていますが、例えばベテランの先生&若手の2人を組ませ、チームワークをさせる。すでに担任&副担任のチームという形でやっているところもあるでしょうが、もっとそれが当たり前になっていくのがベストではないかなと。

(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230428-6082023)

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