4年に1度の“米大統領選挙” バイデン大統領が「出馬表明」トランプ氏も出馬意欲を見せる中、背景には「後継者不足」か【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

4年に1度の“米大統領選挙” バイデン大統領が「出馬表明」トランプ氏も出馬意欲を見せる中、背景には「後継者不足」か【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

4年に1度の“米大統領選挙” バイデン大統領が「出馬表明」トランプ氏も出馬意欲を見せる中、背景には「後継者不足」か【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

4年に1度行われるアメリカの大統領選。2023年はその前年にあたりますが、早くも前代未聞の様相となりつつあります。アメリカの現状を取材しました。

■世論はバイデン大統領の年齢を問題視

井上貴博キャスター:
これまでのバイデン政権はコロナ対策やインフレ対策など、一定の評価はされていますが、支持率が上がってこない状況です。現在80歳のバイデン大統領は、やはり年齢問題が大きな壁になっているといわれています。

バイデン大統領
「みなさんのおかげでたくさんの成果を上げました。でもまだやることがあります。仕事をやりとげましょう。」

キャッチフレーズ「仕事をやりとげよう」を繰り返し、支持を訴えました。

「次の大統領選挙に打って出たいんだ」という出馬表明に使われたのが、3分間のビデオメッセージ。やはりSNS社会が進みゆくなか、SNSで発信した方がインパクトがあるだろうという考え方が一つあるようです。

ほかに考えられるのは、前回(2019年)の大統領選挙でも4月25日にビデオメッセージを投稿していたため、今回も同じような形で同じ日に投稿したということ。

あとは過去の演説で言い間違いが指摘されたことがあり、「健康状態は大丈夫なのか」と。ここがバイデン大統領の支持率がなかなか上がってこない要因といわれています。動画なら編集でき、そのような懸念を払拭できるので、こうした出馬表明になったのではという分析もあるようです。

アメリカの世論調査の数字をどこまで額面どおり受け止めるべきなのかは難しいところですが、

Q.大統領選に出馬すべき?
▼出馬すべき 26%
▼出馬すべきではない 70%

「出馬すべきではない」という回答の半数が、やはり「年齢が主な問題だ」と回答しています。

一方で同じようなことがいえるトランプさんについても年齢の問題があり、「出馬すべきではない」が6割です。バイデン大統領がこうした中で出馬表明した理由について

早稲田大学 中林美恵子教授
上智大学 前嶋和弘教授
「トランプ氏が共和党候補になることがほぼ確実だから」

前回も勝っているバイデン大統領がそのまま出るべきではないか、ということです。というのも、これは民主党、共和党ともに当てはまることかもしれませんが、後継者の育成がなかなか進んでいません。

たとえば共和党内で出馬が取りざたされていたフロリダ州のデサンティス知事は、党内で「今回強いのではないか」といわれていました。

しかし24日に岸田総理と面会した際のやり取りでは、大統領選の質問に対して「まだ候補者じゃないので状況が変わったらまた考えましょう」と発言しました。

共和党の大統領候補の支持率について、
▼デサンティス知事 21%
▼トランプ前大統領 58%

トランプ氏とダブルスコアで離されています。支持を取り付けた政治家についても、トランプ氏は67人、デサンティス知事は4人で、大きく水をあけられています。つまり共和党のレースでも、トランプ氏はもうほぼ確実ではないかといわれているのです。

■今回の大統領選は“消極的な選択”に?

さて、民主党内ではどうでしょうか。他に大統領にふさわしい人物として今出ているのはハリス副大統領と、ケネディ元大統領のおいであるロバート・ケネディ・ジュニア氏です。

ハリス副大統領に関しては、もともとバイデン大統領の健康状態がよくないので、何かあったときはポスト大統領になるのではといわれていましたが

前嶋教授「まだ人気、能力ともに低い」
中林教授「党内の右派と左派のとりまとめが難しい」

民主党は右派・左派を上手くコントロールできる人物でないと、大統領候補には難しいという評価です。

一方で、ケネディ氏はどうでしょう。

中林教授「党内にケネディ家への支持層は一定数いるものの…」

確かにケネディ家には国民の人気やシンパシーがあります。ただ、ケネディ氏にはワクチン懐疑発言など極端なところも見受けられ、実際にインスタグラムなどが制限されています。そのあたりがどうなっていくのかは未知数であり、だからこそ民主党も、バイデン大統領以外に候補はいないのではという流れになってきているのです。

いずれにしても民主党と共和党の一騎打ちで、
▼民主党「民主主義を守る」トランプ支持者による議会襲撃のシーンを使い「トランプ政治阻止」強調
▼共和党「最も弱い大統領が再選したら」AIによって作成された台湾が攻撃される様子、廃墟のウォール街など“今後の不安あおる”内容

こうした中傷合戦がもうすでに始まっているのがアメリカの現状です。

ホラン千秋キャスター:
バイデン大統領も特段、支持が高いわけではない。じゃあトランプ前大統領なのかというと、そうでもない。何か消極的な選択になってしまっているなかで、まだ見えていない誰かが現れるのかどうか…。

萩谷麻衣子弁護士:
その可能性はあると思います。高齢だから出馬しちゃいけないというわけじゃないですけど、80代は私の親世代なので、やはりアメリカ大統領として超ハードワークをこなすのはどうなのか疑問です。

また、トランプ氏は…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230426-6081528)

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