「泣きながらお母さんに『ごめんなさい』と言っていた」 “孫悟飯”に脅され強盗の実行役 “予行練習”から出頭までの一部始終が明らかに｜TBS NEWS DIG
東京・渋谷区の貴金属店で起きた強盗事件で「孫悟飯」と名乗る人物に脅され犯行に及んだ男が、指示役の男に命じられ“強盗の予行練習”をして犯行に及んでいたことが新たに分かりました。
きょう送検された奈良幸晃容疑者（23）。そして、指示役の石原信也容疑者（23）。
2人は先月14日、渋谷区の貴金属店から、現金およそ360万円とアクセサリーなど8000万円相当を奪った疑いが持たれています。この事件では実行役の男（19）が事件の前の日に「孫悟飯」と名乗る人物から強盗をするよう脅されていたことが分かっています。
「孫悟飯」の音声（犯行前日）
「知り合いの現金を持ち逃げするなら、それで終わりにしてやる。お前が何にもできなかったら、お前の彼女とかに取りに行く」
このやりとりを目撃していた男性が当時の様子を証言しました。
「孫悟飯」に脅された様子見た男性
「（実行役の男は）ひたすら怯えている感じだった。脅されてどうしようもなくなってる感じ。（脅迫された後）『やばいやばい』みたいな。『家族・彼女がやばいことになる』と言っていた」
「孫悟飯」は個人情報をもとに、男が犯行を断れない状況に追い込んでいったとみられています。
一方、男はこう供述しています。
実行役の男（19）供述
「地元で石原容疑者に声をかけられた」
記者
「事件の数か月前、実行役の男はこちらの広場で石原容疑者から声をかけられ、その後、『孫悟飯』を紹介されたということです」
そして、犯行当日の様子が新たに分かりました。
実行役の男（19）供述
「石原容疑者に金を渡され、ハンマーや手袋など犯行に使う道具をホームセンターで購入した」
石原容疑者は、ハンマーをヤスリで削って尖らせるよう命じたといいます。
実行役の男（19）供述
「石原容疑者にショッピングバッグと包丁を渡され、『これで強盗してこい』と言われた」
関係者によると、男は石原容疑者に店内の様子が描かれた図面を示され“強盗の予行練習”をしたということです。
犯行の最中、男は石原容疑者と電話をつなぎ、イヤホンを通じて指示を受けていました。
男は犯行5日後に出頭しましたが、付き添った女性が当時の様子を語りました。
男の出頭に付き添った女性
「抱きついているお母さんに『ごめんなさい』と泣きながら言っていた。本当に追い詰められていたという感じ」
警視庁は「孫悟飯」と石原容疑者らの関連を調べています。
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