仏大統領選挙まで2か月 極右2人が主導権争い

仏大統領選挙まで2か月 極右2人が主導権争い

仏大統領選挙まで2か月 極右2人が主導権争い

2か月後に行われるフランス大統領選挙を前に、極右候補2人の主導権争いが激しくなっています。世論調査では2人の支持率を合計すればマクロン大統領を抜きトップに立つことから今後の行方が注目されています。

極右政党 国民連合 マリーヌ・ルペン氏
「フランスに誰が住み着くかはフランス人が選ぶものです」

極右政党・国民連合のマリーヌ・ルペン氏。5日、フランス東部のランスで開いた集会でおよそ4000人を前に「国民優先」を訴えました。

2017年の選挙ではマクロン大統領との決選投票まで進んだものの、敗戦。

より幅広い支持を得ようと過激な発言を抑え、「脱・悪魔化」ともいわれる穏健化路線を進めています。

ルペン氏の支援者
「大統領になるためには、過激な発言を繰り返してばかりではダメです」
「マクロン政権によって、富裕層はさらに裕福になり、貧困層はさらに貧困になりました」

一方、同じ日には、極右評論家のエリック・ゼムール氏が北部リールで集会を開催。リールはルペン氏が強い地域ですが、ゼムール氏はより強い言葉で「反移民」を打ち出すことで、穏健化路線を進むルペン氏の支持層を切り崩す狙いがあります。

2か月後に迫ったフランス大統領選挙をめぐっては最新の世論調査で現職のマクロン氏が26%とトップ。ルペン氏とゼムール氏が2位と4位につけています。
 
極右の2人の支持率をあわせればマクロン氏を超えるため、今後の行方が注目されています。
(10日08:31)

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