「優しい子だった」容疑者の同級生は爆発事件に驚き 手提げかばんには『果物ナイフ』（2023年4月16日）
４月１５日、和歌山市で岸田文雄総理の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件。威力業務妨害の疑いで逮捕された木村隆二容疑者（２４）は、犯行当時、爆発物以外にも手提げかばんの中に刃渡り１３ｃｍの果物ナイフを所持していたことが新たにわかりました。
１５日、和歌山市の漁港で、岸田総理の演説直前に筒状のものが投げ込まれ、その後、爆発しました。当時、現場で木村容疑者を取り押さえた漁師の男性３人が取材に応じました。
（取り押さえた男性）
「モノを投げたのを確認した。手元で何かをしている仕草があったので、とびかかった。その時は無我夢中で押さえて、結果的によかった。岸田総理から電話があり『本当にありがとございました』と」
（取り押さえた男性）
「２発目を用意したから１人が捕まえたんや。頭を押さえにいった。しめつけたが、足はばたばたやっていた」
（取り押さえた男性）
「上から爆弾が降ってきて、僕は振り返って後方に歩いていったんですよ。取り押さえていた人がおったんで、僕もちょっと足を押さえにいったみたいな」
警察は１６日午前１時ごろから兵庫県川西市にある木村容疑者の自宅の捜索を行いました。爆発するおそれのあるものは見つかりませんでしたが、粉末や金属の管のようなもののほか、工具などを押収したということです。
一方、木村容疑者を知る人は事件に驚いていました。
（木村容疑者の小中学校の同級生）
「びっくりしました、おとなしいけど優しい子だったので。誰かを傷つけることとかをしているのは見たことないです。そんなに友達は多くなかったです」
（木村容疑者の中学校の同級生）
「とにかくおとなしい。少人数の目立たない感じの男の子グループで仲良くしていた」
捜査関係者によりますと、現場で爆発した銀色の筒状のものは、木村容疑者が火をつけた後に岸田総理の近くへ投げ込んでいたとみられることがわかっています。木村容疑者はいまも黙秘を続けていて、警察は押収物を分析するなどして犯行動機の解明を進めています。
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